Amazon.com でソフトウェアのダウンロード販売が始まったとのこと:
■ Amazon launches software downloads (Download Squad)
Amazon Software Downloader という専用ツールが配布されており、これを介してのダウンロードとなります。ソフトの購入履歴は自分のアカウントに記録され、再ダウンロードも可能とのこと。現在、無料のサンプルソフトや、TurboTax などのダウンロードが可能になっています(残念ながら米 Amazon のアカウントが必要なため、無料といえども誰でもダウンロードできるわけではありませんが)。
ということで、書籍や音楽のデジタル化・ダウンロード販売が一般化しているわけですから、ソフトのダウンロード販売が始まったというのは驚くに値しない話かもしれませんが(それこそ書籍・音楽以前から行われている話ですし)。しかし書籍や音楽、日常製品まで幅広く扱うオンラインストアであるアマゾンという場において、ソフトがダウンロードで購入できるようになるというのは違った意味を持ってくるかもしれません。
ダウンロード販売が始まることによって、現在パッケージによる販売能力のない/小さい個人プログラマーや中小ソフト会社が自作ソフトをアマゾンに出品することが可能となります。これまで窓の杜や Vector あたりでダウンロードされていたソフトが他の製品と同列で並べられ、「この本を買った人は、こんなソフトをダウンロードしています。」などとレコメンデーションされれば、流通量が一気に増えるソフトも登場してくるのではないでしょうか。また、これは現在も Vector などで行われていることですが、課金代行としてアマゾンを利用するということもできるでしょう。いずれにしても、個人・中小企業にとっては大きなチャンスとなり得る話なのでは、と思います。
ただし単に「ダウンロード販売始まりました」、では窓の杜や Vector などが提供しているレビュー機能・紹介機能に負けてしまうでしょう。ダウンロード販売用にどんな追加機能を用意してくるか、また日本でも始まるのかどうか期待して見ていたいですね。
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