Mashable でも報じられていますが、以前から予告されていた Twitter の新機能「リスト(Lists)」が限定リリースされています。公開されているユーザーの数や選択条件などは不明。以下、さらっと使って気づいた点をご紹介しますが、正式リリースの際に仕様変更される可能性があることにご注意下さい。
まず自分のステータス表示ですが、以下のようにデザインが変わっています:
これまで投稿数が表示されていた部分が「lists」になり、投稿数はユーザー名の直下になっていますね。この「lists」に表示されている数字は、自分が作成したリストの数ではなく、自分が所属しているリストの数のようです。この数字をクリックすると、こんな画面が表示されます:
これは自分が所属しているリストの一覧ですね。他人がリストを作成し、そこに自分が含まれている場合もここに表示されます。つまり自分がどんなリストに入れられているのかが簡単に分かると。
ここでリストの項目として「リスト名」の他に「Following」と「Followers」があることに気づいたでしょうか?「Following」はそのリストがフォローしているユーザー数、つまりリストに含まれているユーザーの数。そして「Followers」はそのリストをフォローしているユーザーの数です。そう、リスト自体をフォローすることも可能になっているわけですね。誰かが作った役に立つリストを見つけたら、それをフォローしてしまえば良いと。
当然ですがタブを切り替え、自分がフォローしているリストの一覧を見ることもできます(ここには自分が作成したものも含まれます)。どちらのタブでも、リスト名をクリックすればリストの中身を見ることができます。ついでに他人がフォローしているリストも確認できるので、「あの人がチェックしているリストを自分もフォローしよう」という行動が生まれそう。
そしてこちらが、肝心のリストの詳細画面(ちなみにITmediaオルタナティブ・ブログのブロガーを集めたリストです)。トップにあるのがリストの名前ですが、作成者のユーザー名が先頭につくようになっています。で、タイムラインにはリストに含まれているユーザーたちの投稿が表示される、と。リストに誰が含まれているか、リストをフォローしている人は誰か、などなどといった情報は右サイドバーに表示されています。
こちらは「編集」メニューを開いたところ。ご覧のように、公開/非公開設定ができるようになっています(当然ですが新規登録時にも選択できます)。公開するのが恥ずかしいようなリストは非公開にして、コッソリ楽しめると。
それじゃリストへのユーザー追加はどうするの、という点ですが、上のスクリーンショットをご覧下さい。新しいメニューボタンが追加されていて、ここからどのリストに含めるかをチェックボックスで選択することができます。新しいリストを作りたければ「New List」をクリックすればOKと。また相手が既に自分のリストに含まれている場合には、ご覧のように「Lists: @akihito/news-media」のような形で表示されます。
で、ここで重要なポイントが。誰かをリストに含める場合、その相手をフォローしている必要はありません。さらにリストを非公開にしてしまえば、誰かをこっそりチェックすることが簡単にできるようになると。って、そんなストーカーのような使い方を推奨してはいけませんが、とにかくいちいちフォローする必要はないわけですね。
それから、作成あるいはフォローしたリストは通常の画面の右サイドバーに表示されます。ここから簡単にリストのタイムラインを確認することができる、と:
と、ざっくり紹介してみましたが、改めて「正式公開時には仕様が変わるかもしれない」という点にご注意下さい。それを述べた上で、感じたことをランダムに書いてみると:
- シンプルで使いやすい。しかし様々な活用法が考えられそうな感じ。
- 自分が作ったリストがフォローされると、自分自身をフォローされる以上に嬉しい。
- 前述の通り、リストとフォローが結びついていないので、今後はリスト経由で自分のつぶやきを誰かに読んでもらえるという可能性が高まる。有名ユーザーのつぶやきはさらに伝播力が強くなるはず。
- 「フォロワー数の多いリスト」が確認できる機能かサービスが欲しい。それがあれば、さらにリストの情報伝達力が強まるはず。
- これからはフォロワー数だけでなく、「(所属している)リスト数」もユーザーの影響力を示す尺度になる。例えば @TechCrunch は現時点で既に、108個ものリストに含められている。
- ついでに言えば、「フォロワー数の多いリストに所属しているかどうか」という点も影響力測定のポイントとなる。マーケティング利用の場合の効果測定が複雑化する予感……
- そして有力リストを作ることに喜びを感じる「リスト職人」が生まれる予感。
こんな感じでしょうか。いずれにしても、Twitter の使い道をさらに広げてくれるような機能追加だと感じています。
< 追記 >
TechCrunch Japan でも紹介記事が出ていました。「すばらしい機能」という見出しに同意:
■ Twitter、「リスト」のベータテストを拡大。これはすばらしい機能だ (TechCrunch Japan)
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