今日はもう1つ、ネタとして面白いデータ。Hitwise の調査によると、アダルトサイトへの訪問者数とコミュニティサイトへの訪問者数が肩を並べるところまで来ている、とのこと:
■ Devices and desires (Economist.com)
エコノミストの記事。4月19日付けなので、既にどっかの日本語サイトでも紹介されている可能性大ですが。
左図は上記記事に掲載されていたものを転載しています。本当は元データがあれば良かったのですが、Hitwise のサイト上で見つけることができなかったので、恥ずかしながら孫引きしてしまいました。
この中にある"net communities and chat"というカテゴリには、主に MySpace、Bebo、Facebook などのSNSサイトが含まれているとのこと。これらのサービスに対する人気の高まりを受けて、同カテゴリへの訪問者は2006年後半から急上昇し、アダルトサイトへの訪問者数を上回りそうな勢いであることが見て取れますね。
ただし!お分かりの通り、アダルトサイトへの訪問者数が同じく2006年後半から急降下しています。なので「Web 2.0 がポルノに勝つ」という表現よりも、「ポルノサイトの人気が低落」という表現の方が適切かもしれません。この現象に対する説明として、エコノミストはこんな理由を挙げています:
Much pornographic content may simply have shifted from the web to peer-to-peer file-sharing networks, for example.
(例えば、ポルノ・コンテンツは単に、ウェブからP2Pにその場を移しただけと言えるかもしれない。)
確かに、人々がアダルトコンテンツに対する興味を失ったとは考えづらいですから、P2Pなど別の場に移っただけかもしれませんね(もしくはSNSサイトの一部が「出会い系サイト」として機能しているとか)。いずれにしても、ウェブという空間の使われ方・使う人々が変化していることを示すデータとして、詳細な分析が待たれるところです。
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