Twitter でスパムを行うのは難しい、なぜならスパマーを follow しなければいいだけの話だから――のはずなんですが、実際には follow されたら follow し返さないとみたいな空気があって、知らず知らずのうちにスパマーを follow してしまっている。海の向こうでも事情は同じのようで、スパマーチェックツールが登場しています:
■ Twitter Twerp Scan - block Twitter spammers (Download Squad)
紹介されているのは"Twitter Twerp Scan"というオンラインのツールで、単純に言えば followers 数と following 数の比率からスパマーを割出そうというものです(つまりあるユーザーが follow している人が異常に多いのに、そのユーザーを follow している人が異常に少ない場合、スパマーではないか?と推定する)。
アクセスすると、スパマーと認定する基準の入力を求められます。デフォルトだと、
- そのユーザーが follow している人の数が1,000人以上で
- followers/following の比率が 1:1.5 以上(例えばあるユーザーが1,000人 follow していた場合、そのユーザーを follow する人が666人以下)
という設定になっているのですが、条件1・2ともに別の数値に変更できます。で、実行ボタンを押すと Twitter API 接続用にID・パスワードの入力を求められ、しばらく待つと(※サービスの性質上、followers 数が大きいとかなり時間がかかるので注意!)以下のようなリストが表示されます:
上のスクリーンショットは3名だけですが、実際には自分を follow しているユーザー全ての判定結果が表示されます。ご覧の通り、縦軸にユーザー、横軸に各ユーザーの要素(画像、ユーザーID、ユーザー名、ID番号、自己紹介文、followers 数、following 数、followers/following 比率、判定結果の9項目)が配置された表の形式をしており、各要素でソート(クリックする度に昇順/降順を切り替え)することも可能。指定した基準に合致するユーザー、つまりスパマーだと疑われるユーザーの判定結果には"Block"というリンクが表示され、ここをクリックすると相手をブロックすることができます。
なぜ自分が follow している人物ではなく自分を follow している人をチェックするのか、という点ですが、どうも「スパマーの Twitter 画面に自分のアイコンが表示されるのは嫌だ(まるでそのスパマーにお墨付きを与えているみたい!)」という発想のようです。うーん、それは分かるのですが逆に followers の方をチェックしたいという方も多いような。また実際試してみると分かるのですが、「following 数が1,000以上+followers/following 比率が 1:1.5 以上」という基準だと、IT系の有名人がかなりヒットしてしまいます。followers/following 比率のデフォルトは 1:5 ぐらいでも良いような気が。
とはいえ実行して結果を見てみると(そしていろいろな項目でソートしてみると)結構面白いですし、ある程度スパマーの割り出しには役立つかも。しかしスパマーの方も工夫して、ダミーアカウントを大量に登録して自分を follow させる、とかいう手段に訴えるようになる気がしますが。
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