ちょっと遅くなってしまいましたが、今月4日に行われたボーイング787(B787)「ドリームライナー」のSROVイベントに参加して来ましたので、写真などを少々。
From 2011年7月4日:B787 SROVイベント |
B787は、ボーイングが開発した最新鋭機(実は様々な問題があって完成が遅れていたのですが)で、ANAが世界で最初に導入する航空会社(「ローンチカスタマー」と呼ぶそうです)になっています。その辺りの事情や開発秘話などは、ANAの特集ページが詳しいですのでこちらをどうぞ:
で、今回の「SROV」とは"Service Ready Operational Validation"の略で、日本語では国内検証プログラムと呼ばれています。実際の旅客サービスに使用する前に、実機を空港などの現場で使用してみることで、問題がないかを確認する工程のこと。これを行うために、7月3日から9日までB787の2号機が日本を訪れていたのでした。
From 2011年7月4日:B787 SROVイベント |
ちゃんと車輪が収納されるカバーに"002"の数字が!
イベントが行われたのはANAの整備場だったのですが、会場には最初報道陣と小さなモニタが置かれているだけで、B787の姿は見あたりません。しかし開始時刻になると、高らかな音楽と共に整備場の扉が開かれ、遠くからB787が牽引されてくるではありませんか。流石に旅客機を間近で、しかもガラス越しではなく同じ空間で見る機会はなかなかないので、興奮した瞬間でした:
ただ残念だったのは、この後は関係者のスピーチがあるだけで、肝心のB787をじっくり見る時間がなかったこと。しかも撮影が許された、というより近づくのが許されたのは機体のななめ前方のみで、B787の特徴的な翼や、エンジン後部の切れ込み(騒音防止効果があるそうです)をよく観察することはできませんでした。
しかも僕ら一般人の招待客とB787の間には、ご覧の通り報道関係者・ANA関係者の人混みが……:
From 2011年7月4日:B787 SROVイベント |
まぁ報道関係者に写真を撮ってもらい、テレビや雑誌で取り上げてもらうのが目的のイベントですから、こうなるのも仕方ないとは分かっているのですが。間近で最新鋭機を見れただけでも嬉しかったですし。しかし一般人の視点で参加した身としては、せっかく目の前にわくわくするオモチャ(失礼)があるのに、見えないショーウィンドーに阻まれて手にすることすらできない……というフラストレーションを感じる状況でした。暑くても良いから、機体を屋外に置いて、前後左右自由なアングルからB787を眺めて見たかったなぁというのが正直な感想です。
とはいえこのB787、非常に美しい飛行機であることは間違いありません。また見た目だけでなく、機内の気圧や湿度を地上に近い値に保つことも可能なのだとか。早く就航して、実際に搭乗客として利用してみたい!と思わせるイベントでした。
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