一夜明けて、Google Baseに関する記事が続々投稿されてきました(昨夜の記事はこちら:Googleがデータベースのホスティングサービスを開始?)。Memeorandumでも当然トップに位置していて、大量のDiscussion/Related Itemがぶら下がっています(リンクはこちら:snapshot of tech.memeorandum at 6:45 PM ET, October 25, 2005)。
また、ClickZでもGoogle Baseに関する記事が出ました。どうやらGoogle Calendar程度の可能性ではなく、本格的にサービスがスタートするようです:
Google Base: It's An Early-Stage Test Project from Google (Search Engine Watch)
いくつか分かったことを羅列します:
- URLは"base.google.com"。現在はGoogleの他ページにリダイレクトされるのではなく、403エラーになる。
- どうもGoogleのclassifieds(ローカル広告)戦略の一環らしい(Googleとclassifiedsの関係については、以前の記事をご参照下さい:Googleがclassified市場に進出?)。
- "Google Purchase"と融合させる計画である。これについては、Googleの公式な発言が取れているようです:
Google PurchaseはPay-Palのような支払いサービスのようですが、こちらも詳しいことは未確認。一応、ニュース記事へのリンクを貼っておきます:Search Engine Watch "Is Google Wallet or Some Other Google Payment System Getting Closer?"This new tool will be introduced during the 'Google Zeitgeist'05 Partner Forum' to be held today at Google HQ in California. We expect that 'Google Purchases' --the new micropayments service among users-- will be also introduced as a complement to 'Google Base'.
(引用:Search Engine Roundtable "Google Base and Google's Better Late Than Never Arrival Into Real Estate") - Taggingがユーザーによってランダムに情報を分類する行為であるのに対して、Google Baseは"semi-structured"な情報分類--すなわち、ある程度Googleが指定した枠組みに合わせて情報をpostする--を行うもの。従って、「$5,000-$10,000の予算でボストン周辺の中古車を探す」などといった明確な目的を持った情報検索にとっては有利(客観的に分類が可能な情報、と言っても良いかも)。
- Wall Street Journalの記事(サインアップが必要)では、このサービスによって直接的に被害を受けるのはeBayだと予測している。もしGoogle Baseが十分なユーザーベースを獲得して、売りたいものが直接Google Baseに投稿されるようになれば(すなわち、Google Baseが個人同士をつなぐ新たな"market place"として機能すれば)、eBayを経由する必要が無くなるためか?しかもPay-Pal型の支払いサービスと融合しているのであれば--日本でも楽天などのオンライン・ショッピングモールと競合するのではないでしょうか。
立ち上がる前のサービスということで、確認が取れていない情報が多くて申し訳ありません。誤りだと判明した箇所があった場合には、随時「追記」で訂正します。あまりまとめられていませんが、とりあえず続報ということで。
Technorati Tags: google, google base
追記:
CNet Japanで記事が出ました:
グーグル、「Google Base」の実験開始--イーベイと衝突の可能性も(CNet Japan)
またeWeekにも記事が出ているようですね:
Google Tests its Reputed eBay Killer (eWeek.com)
しかし"eBay Killer"とは刺激的なタイトル。日本では「ヤフオク/楽天キラー」となるのでしょうか?
ふと気になったのですが、やっぱりAPIとかキチンと整備されて、またmashupが盛んになるのでしょうか。そしたらオンラインのスケジューラーとか、To Doリストとか、アドレス帳とかますます無料サービスが出てきそうです。Googleが直接手を下さなくても、様々なremixサービスが有料サービスを「殺して」いきそう。
コメント