ウワサの(?)Rolly に会ってきました。予想以上に軽い・小さいです。
Sony Dealer Convention 2007 参加中です。著名なブロガーの方々が多数参加されていらっしゃいますので、画像&動画&詳細な解説はお任せしてしまうとして。触ってみた感想などを少し書きたいと思います。
【欲しいですか?】
欲しい!音楽プレーヤーとして、ではなく、高度なオモチャとして。小さな Rolly がピコピコ踊りながら動き回る様は、どことなく動物的で、小型犬のよう。プロモーション用の動画で動きは確認していたはずですが、実際にクルクル回転したり、耳(スピーカーのフタ)をパタパタさせる姿は、予想以上に可愛いです。ちなみに卓上に置いている場合、ボリュームのつまみを回すように Rolly を操作する(Rolly をコマのように回転させる)と音量が大きく・小さくなるのですが、手を離すと自動的に元の角度に戻ります。その動きが「よっこらしょ」という感じでホレました。
【買いますか?】
音楽プレーヤーとしてではなく、高度なオモチャとして考えれば、予想店頭価格が4万円弱というのも納得でしょう。しかし、お小遣い制を採用されているサラリーマンにはちょっと手が出ません。しかも3歳の娘に手渡すのは怖いオモチャ(速攻で耳をもぎ取られそう)なので、「これで子供と遊べるよー!」という言い訳も成り立たなそう。
【Rolly とは何でしょう?】
僕はあえて、「Rolly = AIBO 説」を唱えたいと思います。「小型犬のような動き」を見て、僕の頭にパッと思い浮かんだのは、懐かしの(?)AIBOでした。AIBOの開発がストップしたいま、その後継者となるのが Rolly かもしれない……などと勝手な想像をしています。もちろん、Rolly に高度な知能は搭載されていません。その意味で、Rolly は玩具ロボットにはなり得ないのですが、「日本人がロボット文化になれる第一歩」になるのではないか……などと感じてしまいました(すみません、とりあえず最後まで説明させて下さい~)。
以下の画面は、Rolly の動きをコントロールするソフトの画面です:
ちょっと見えづらいですが、1つ1つの列が Rolly の各パーツ(左右のフタやホイール、ライトなど)に対応していて、動きをコントロール(点と線の部分が登録されている動きを示す)ようになっています。 この動きは登録されている曲を解析(「12音解析」という、ソニー独自の技術を活用+ビート解析)して、全自動で作成することが可能な一方、フルスクラッチで作成orカスタマイズすることも可能です。
「イヤイヤ、そんなの一から作れるわけないし」と思いきや。様々な補助機能が付いていたり、登録した動きを画面上でバーチャル再生できるので、意外と楽しみながらできそう。例えば以下は、ホイールの動きを登録する補助機能:
「うーん、サビの部分ではこんな振り付けにしようかな」という感じで、アイドルの新曲に振り付けする振り付け師、もしくは飼い犬にワザを覚え込ませようとしている飼い主、のような感覚で楽しめそうです。まあ、趣味の世界には変わりませんが……。
また作成した動きは、(音楽とは別の)ファイルとしてローカルに保存したり、ネットにアップ(専用サイトが用意されるとのこと)したりすることができるとのこと。例えば誰かが作成した素晴らしい Rolly ダンスをダウンロードして、その動きをコピペ、カスタマイズして自分の動きを作るなんてことも可能。AIBO のオーナーコミュニティではないですが、「Rolly オーナーコミュニティ」が誕生するかもしれません。
ということで、Rolly は音楽プレーヤーの姿を取りながら、実は「ロボットの動きをコントロールして楽しむ文化」を密かに根付かせようというのがソニーの真の狙いなのだ……と邪推してみました。すみません。しかし、発売後に注目が集まるポイントの1つは、この「Rolly ダンスに凝る・みせびらかす」という部分ではないかと思います。
P.S.
余談……というかこっちを先に言わなければいけないのですが、音は予想以上に鮮明でした。指向性がなくなるように設計しているとのことで、クルクルと高速回転してる場合でも、音がガサガサして気になるということはなかったですよ。それでも、Rolly の音楽機能に注目して購入する(良い音楽が聴きたいから Rolly を買う)、という人は少ないでしょうが。
追記です。先ほど行われたセミナーでの追加情報&書き忘れを少し。
- Rolly には様々なロボット技術、センサー技術が活用されているとのこと。やはり AIBO の技術者が参加していて、AIBOで培った技術が活用されているそうです。
- 加速度センサーも搭載されており、自動的に上下を認識します(これには下側のフタが自動的に閉じて、落とした時にもスピーカーが保護されるという実利的な効果あり)。
- これは大きく告知されていますが、加速度センサーを利用して、「上下にシャカシャカ降るとシャッフルされる」というインターフェースが実現されています。
- 布の上はちょっと走りにくい様子。これは仕方ないですね。
- デモで「波の音に合わせて Rolly が前後に動く、耳をパタパタさせる」というのがあったのですが、これが可愛い。まるで本当に波に洗われるかのように、微妙な動きをしていました。「こうすることで、普段聴かないような音(環境音など)を聴くようになるのでは」という解説がありましたが、確かにそうかもしれません。
- 「耳」の部分が壊れそう……と思っていたのですが、耐久性を確認する絶好のチャンスが:
Rolly 3機による夢の競演!案の定、踊り狂う Rolly たちがぶつかってしまい、1機の耳が取れてしまいました。が、解説の Sony の方は慌てず騒がず「ぶつかっても大丈夫なように、取れるようになっているんです。取れたら、また付けられます」と言って、あっさり再生させてしまいました。よく考えたら当然の措置なのですが、「速攻で耳を壊された!」という心配は無用のようですね。 - 色違いバージョンは、今後の推移を見守って考えるとのこと。「最初に出すバージョンは白」というこだわりがあったそうですが、今後「赤 Rolly」「黒 Rolly」が発売されてもおかしくなさそうです。
- 総合的に見て、やっぱり Rolly が要るか要らないかと聞かれれば、「不要」になるでしょう。ただし、それは「AIBO が必要かどうか?」という問いに対する「必要ないけど……」というニュアンスだと思います。ハマる人とハマらない人が大きく分かれるのでは。
その場にいた誰よりも「欲しい!」という表情でRollyを見つめていた姿が目に焼きついています。本当にかわいかったです。
3機がぶつかって、耳がとれた時には、
なぜか自分がフリーズしてしまいました。
(まったく問題ないと知り、すごく安堵しました)
投稿情報: わだ | 2007/09/13 21:15
わださん、コメントありがとうございます!
> その場にいた誰よりも「欲しい!」という表情でRollyを見つめていた姿が目に焼きついています。
そ、そんな風に見えましたか・・・?上手く隠していたつもりだったのですが(笑)
いや、実機が動き出した瞬間に「かわいい」と感じてしまいました。ウチのクマも物欲しそうな目で見ております。
また耳が取れても問題ない、というのは本当にホッとしましたよねー。「欲しい」という気持ちが大きく一歩前進した瞬間でした。いや、僕に財務の権限はないのですが・・・。
投稿情報: アキヒト | 2007/09/14 07:25