まぁ「社内で Skype の類は一切禁止にしたい」などという考え方も分からないのではないのですが、これから(特にIT系の会社は)新しいツール/サービスに慣れきった若者達が入社してくるわけで。先日のシロクマ日報でも書いた通り、何らかの形で協調するというのが建設的な態度になると思います。
そんな中、靴のオンラインショップを運営している Zappos という米国の会社では、社員が Twitter を書くことを奨励しているとのこと:
■ Is Your Business On Twitter? Zappos Leads The Way (Small Biz Mentor)
社員が書いた Twitter は twitter.zappos.com というページでまとめられており、外部の人でも閲覧可能。現時点で436名の社員が Twitter アカウントを持っていて、こちらで全員を確認することができます。また社員だけでなく、外部の人々が Zappos について語ったコメントもまとめて表示するコーナーがあり、さながら Twitter を自社の掲示板として使っているような感じ。なかなか画期的です。
このネット上での交流がきっかけとなって、リアルにおいても Zappos 従業員と顧客との交流が生まれているとのこと。以前ご紹介した「Groundswell」という概念の好例といったところですが、もともと自社のコアバリューとして
- Deliver WOW Through Service (サービスを通じて驚きを提供する)
- Embrace and Drive Change (変化を支持して推進する)
- Create Fun and A Little Weirdness (楽しさと、ちょっと変わったことを創造する)
- Be Adventurous, Creative, and Open-Minded (冒険的で創造的になり、開かれた心を持つ)
- Pursue Growth and Learning (成長と学びを追求する)
- Build Open and Honest Relationships With Communication (コミュニケーションを通じて、開かれた正直な関係を構築する)
- Build a Positive Team and Family Spirit (ポジティブなチームと、家庭的精神をつくる)
- Do More With Less (無駄を省いて、より多くのことを行う)
- Be Passionate and Determined (熱狂的で、確固たる意思を持つ)
- Be Humble (謙虚な姿勢を忘れない)
こんな理想を掲げているベンチャー企業なので、Twitter でコミュニケーションというのも無理なく導入できたのでしょうね。
こちらのインタビューによると、CEO の Tony Hsieh 自身も Twitter に積極的に書き込みを行っているとのこと。ちなみに彼のアカウントはこちらなので、興味のある方は follow をどうぞ。
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