Microsoftが新しいシンディケーション・フォーマット"SSE"を発表したというニュース:
Microsoft announces SSE (WeBreakStuff)
Blogosphereでもかなりの話題になっているので、どの記事をリンクしておくか迷うのですが、少なくとも当事者であるMicrosoftのRay Ozzieのブログを:
Really Simple Sharing (Ray Ozzie's Weblog)
RSSに替わるシンディケーション・フォーマットの位置を狙っているとのことで、Dave Winerのコメントも読んでおいた方が良いでしょう:
Sharing at so many levels! (Scripting News)
それからサイボウズ秋元さんが、既に詳細な記事を書いていらっしゃいます。SSEって何?ということを手っ取り早く知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい:
SSE (Simple Sharing Extensions)発表 - 次世代 RSS となれるか?(秋元@サイボウズ研究所プログラマーBlog)
秋元さん以上の解説記事を書けそうにないので、任務放棄して僕は簡単な感想だけを。WeBreakStuffの中でSSEを"bidirectional RSS"と形容していたのですが、個人的にこの表現がしっくりきたので、タイトルにも使ってしまいました。一方通行だったRSSが双方向になれば、様々な用途が考えられそうですね。Ray Ozzie氏の記事中にあったスケジュール共有の例を始めとして、共同作業によるドキュメント作成など、特に社内でのグループワーク関連に応用できそうです。
あるフォーマットがデファクト・スタンダードの地位を占めるためには、とにかくオープンにして協力者を集め、そのフォーマットを中心としたecosystemを作り上げることが必要になります。ecosystemを作ることについてはMicrosoftは長けていますから、本気を出せばSSEをある程度まで普及させるのは簡単でしょう。しかしそれによって、Microsoftが経済的な利益を得られるかどうかは分かりませんが。
ともあれ、またまた面白いネタが出てきましたね。今後のニュース記事にも注目です。
※11月24日追記
日本でも報道が始まりました。
Microsoft、RSSの双方向機能を開発(ITmedia News)
RSS拡張でMSのレイ・オジーCTOが狙うものは?(ITmedia News)
これまで英文記事で報道されてきた内容なので、新しい情報はありませんが。今後、解説記事も増えることでしょう。
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