今日はJapan Blogger Conferenceに出席する・・・はずなのに、オフィスにいたりします。師走は何かと予定通りに動かないということで。
オフィスでPCを見てたおかげで、面白いブログ記事を見つけました:
A Talk to Google's Larry Page in 2038 (Google Blogoscoped)
Google Blogoscopedは有名なので、既にご存知の方も多いかもしれません。タイトルから分かるように、ラリー・ページに2038年にインタビューしたらという冗談記事なのですが、すごく良くできています。ぜひ全文読んでいただきたいのですが、僕が面白かったポイントを抜き出してみます:
- 2006年、Web 2.0ブームが破綻。その結果Googleが多くの優良なstart-up企業を買収することになり、2038年のGoogle大繁栄の礎となる。
- 2030年、GoogleはMicrosoftを買収。その時点で既にMicrosoftは弱小企業となっている。
- ちなみにYahoo!はAsk Jeevesと合併して、AskYahooという企業になっている。
- 2038年、Google Printにより図書館の書籍全てをインデックス化したGoogleは、現実世界にあるあらゆるテキストのインデックス化を始める。その名も"Google Real World Texts Search"。
- Google Real World Texts Searchは殴り書き程度のテキストまでインデックス化する。インデックスされたくないものには、"no index"シールを貼るしかない。
- Googleはpersonal information agent、略してPIAという製品を無償配布している。これはAIが搭載されたロボットで、まるで人間と話すかのような感覚であらゆる質問に答えてくれる(なんと無くした物まで探してくれる!)。もちろんPIAには広告が掲載されている。
- あまりにPIAが人間のようなので、恋をする女性まで出現。その愛をPIAが拒絶した結果、女性が自殺してしまうという事件まで起きている。
- Googleは人々が話す雑談まで受信し、本部にデータを送っている。「プライバシー侵害では?」という突っ込みに対し、Googleの答えは「no indexシールを貼れば問題ない」。
- Google Translatorというツールまで完成。これにより、インデックス化されたデータは即時に7000もの言語に翻訳され、再インデックス化される。
他にも小ネタ満載で笑えます。
最後の"Google Translator"なんてアイデアは、今年11月のCNETセミナーで、Googleのインターナショナルプロダクトマネージャー Angela T. Leeさんが触れられていましたね(関連記事:世界中の力を味方につけるグーグルの強さ--CJICイベント)。記事で展開される世界は、あながち冗談とばかりも言ってられないのかもしれません。
特に検索エンジンがエージェント化するという未来は、多くの人によって語られています。gooの日本語自然文検索なども、突き詰めていけば「友人に話しかける感覚で検索ができる」というサービスになるでしょうし。今でも音声認識技術+音声合成技術+Google+ジャストシステム+Sony AIBOなんていう組み合わせが実現したら、「質問すると、即座に答えを話してくれるAIBO」なんてロボットが実現するかもしれません(現にAIBOは既にブログ作成機能を備えていますし)。
それに今日はYahoo!がAI技術者を雇ったなんてニュースもありましたし:
人工知能の専門家を迎え入れるヤフー、サービスでの応用を目指す(CNET Japan)
2038年、今日の検索サービス大手は、無償検索ロボットを提供する大企業になっているのかも?
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