kizasi.jpから、ブログ上の話題を統計化するサービスが本日よりスタートするとのこと:
口コミを統計グラフ化--kizasiから生まれた「ブログクチコミサーチ」(CNET Japan)
サービス名は「ブログクチコミサーチ」で、任意のキーワードの出現量と、その関連後のランキングを時系列で表示してくれるとのこと。無料でユーザー登録できるので、さっそく実際に使ってみました。
画像からお分かりのように、キーワードは2つまで設定させ、グラフ上で比較することができます。今回は「旭山動物園」と「上野動物園」を設定してみました。グラフの下に表示されているのが関連語で、品詞で分類することができます。例えば旭山動物園の何が話題になっているのか調べるために、「名詞」の関連後を見てみましょう:
どうやら例の「ペンギン行進」が話題になっているようですね。画像からはカーソルが消えてしまっていますが、各単語の上にカーソルを合わせることで、出現頻度と関連度をバルーンで表示させることができます。さらに関連語をクリックすると、「キーワード+関連語」が含まれているブログの個別記事を確認することができます:
また品詞を「形容詞」にすることで、キーワードに対する評判がある程度分かるようになっています。しかしネガティブな単語が必ずしもマイナスの評価になっているとは限らないので(以下の画像を参照)、正しい評判を知るのにはちょっと不十分です:
(クリックで拡大。関連語1位の「少ない」をクリックした例。「少ない」は5回出現しているが、うち3回は国内繁殖例が「少ない」動物の繁殖に、「多摩動物公園が成功した」という文脈で出現している。)
以上の操作は、2つのキーワードどちらでも行えます(関連後表示欄の下部にあるタブで切り替えることが可能)。
使用後の感想ですが、AJAX(たぶん)を使用した感覚的に操作できるインターフェースにより、同様のツールよりも操作していて楽しいと感じました。しかしメニュー上には表示されているものの、工事中の機能(カーソルを合わせると「未対応」というバルーンが表示される)が多く、少しストレスを感じます。個人的には、未対応の機能は画面上に表示させない方が良いと思うのですが。
(※1月31日追記:AJAXではなく、Flashを使用したサイトでした。訂正してお詫び致します。)
またインデックス化しているブログデータの少なさ、関連語アルゴリズムの弱さ(キーワードに対して関連していない単語でも、近い位置にあるというだけで関連していると判断される)がまだまだ気になるレベルです。企業のマーケティングで活用されることを想定しているようですが、現状では詳細な分析には使えないのではないでしょうか。全体的な概要を掴むには良いかもしれませんが、それなら既存のツールでも十分なように感じます。
ともあれ、「未対応」の機能が多いということは、これからブラッシュアップされるということでしょう(おなじみの「50%リリース」思想で開発されているのかもしれないですし)。今後の発展と、Blogosphere統計分析サービス市場の活性化を期待します。
> AJAX(たぶん)を使用した
ただのFlashだと思いますよ。画面上で右クリックするとそれと分かります。
投稿情報: やまざき | 2006/01/31 14:00
本当だ、AJAXではなくてFlashですね。失礼致しました。
最近どうもAJAX流行りで、ちゃんと確認せず「AJAXだ!」と勘違いしてしまいました。ご指摘ありがとうございます。
投稿情報: アキヒト | 2006/01/31 14:04