以前「台風情報2.0」というエントリを書きましたが、その中で紹介していた「台風前線」というサイトの姉妹サイト「デジタル台風」が今日の朝日新聞日曜版で解説されていました:
■ ぶらりネット -- 台風画像25年分14万枚、検索も自在(朝日新聞 日曜版 2006年9月3日 第2面)
あれ?前回の朝日新聞土曜版では「25年分約13万枚」と紹介されていたと思うのですが、今回は「約14万枚」という表現になってる。まぁいずれにしても、膨大な数の台風画像(衛星から撮影したもの)が閲覧・検索可能になっているわけです。また過去25年間の台風とサイクロンのデータ、約940個が網羅されているとのこと。
記事の中でも「独自な機能」として取り上げられているのが、画像検索機能です。ある台風の画像をクリックすると、雲の姿を自動的に分析して、よく似た過去の台風を検索・表示してくれます:
ちなみに上のスクリーンショットは、現在発生中の台風12号に雲の形が似ている台風の一覧(本当はこの下にあと5つ、計14個の検索結果が表示されています)。12号は非常に強い台風ということで、類似台風にもなんとなく不気味なものが多いと感じるのは気のせいでしょうか。いずれにしても、こうして過去の類似台風をチェックすることによって、現在の台風に関する予想の手助けになるわけです(ちなみに個々の台風の詳細情報を確認することも可能)。
画像認識技術というと、最近 Riya などWEB2.0的なサイトで利用が始まっているのを目にしますが、こういった研究目的でのサイトにも応用が可能なわけですね(当然ですが)。昆虫や植物など、「この虫(植物)の姿に似た別の種類を探す」という画像検索は、様々な分野で応用できそうです。
しかし台風12号、このままだとあさってに東京に近づくのですね。気になる方は、こちらでチェックしてみて下さい。
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