「2ちゃんねる」に集っている人々は世間一般に思われているよりも年齢層が高い、という議論はよく聞きますが、最近話題の YouTube でも同じ傾向があるようです。eMarketer が行った調査によると、YouTube 視聴者の約半数が34歳以上なのだとか:
■ Half of YouTube's Audience Is Over 34 (MarketingVOX)
調査の結果、35~64歳の人々が YouTube 視聴者に占める割合は約5割に達していることが判明したとのこと。こちらの記事にもうちょっと詳しい内訳が載っているのですが、それによれば:
- 2~34歳: 41.3%
- 12~17歳: 12.6%
- 25~34歳: 19.1%
- 35~64歳: 54.5%
とのこと。また他の調査機関による調査でも同様の結果が出ているそうで、例えば Quantcast による調査では、35~64歳のグループが65%という結果だそうです。また単に年齢が高いというだけでなく、comScore の調査によれば、61.6%の人々が年収6万ドル以上の所得階層に含まれるのだとか。こちらはちょっと、にわかには信じがたい結果ですが・・・。
以前どこかで「YouTube は『ヒマだけあってカネのない若者しかいないメディア』だ、だからマーケティングに活用しても無意味だ」といったような議論を目にしたように思います。しかしこれらの調査結果は、そういったイメージを覆し、YouTube は企業にとって利用価値が非常に高いものという事実を示しています。後は広告スキーム(単にテキスト/バナー広告を出すだけでなく、バイラルなCMを作って YouTube にアップすることなども含めて)さえ確立されれば、他のメディア、特にTVへの広告予算を削ってビデオ共有サイトに回す -- という流れが加速するのかもしれませんね。
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