というわけで、昨夜はAMNのブログイベントに参加してきました。マイクロソフト森屋さんの話が面白くて、パネラーでありながら聞き入ってしまうほど。酒が入ったグループワークというのもなかなかで、この種のイベントで爆笑できるというのは珍しいのではないでしょうか。(といっても遊んでたばかりじゃありませんよ!)
僕が今回いちばん心に残ったキーワードは"PASSION"。森屋さんがちょくちょく使われていた言葉ですが(マイクロソフトのスローガンに"Your potential. Our passion."といもうのがあるので、意図的に使われていたのかもしれません)、個人的に今回のまとめにちょうど良い言葉だと思っています。
ブログというツールがあれば消費者との対話が実現するかというと、そうではないですよね。たとえ製品担当者など現場の人をブロガーに据えても、その人が自分の製品やサービス・仕事に対する情熱=PASSIONを持っていなければ、発信されるメッセージは無味乾燥なものになってしまいます。プレスリリースと同じような文章、「仕事だから書いている」という態度が感じられる文章では、読者はついてこないでしょう。逆に情熱を持って仕事されている方のメッセージは、それがどんな仕事であったとしても、常にワクワクさせられるものです。
さらに昨日のワークショップでは、ブログを使った様々なアイデアが会場から飛び出していました(酒の力を借りた、という説も……)。森屋さんもこれまで、ブログを活用した様々な仕掛けを考え出されています(例えばこんな事例も)。ブログ+PASSIONから生まれるものは、想像以上に奥深いのかもしれません。
ところが残念なことに、普通の企業の中では「PASSION」はリスクを大きくするものとして敬遠されてしまうんですよね。昨日の森屋さんのお話を聞いて「そんな行動ウチの会社じゃムリだよ!」と感じた方も多かったのではないでしょうか。実際、パネルディスカッションの最後に「ブログを始めるために会社を説得するにはどうしたら良いか」といったような質問があり、僕はしどろもどろになってしまったわけですが、正直難しい問題です。個人的には、これはもう組織文化の話なので、少しずつ成功例を積み重ねていって結果で示すしかないのかな……と思います。(余談ですが、その後控え室で徳力さん・森屋さんなどとお話している時に、「社内ブログ/SNSの普及が変化を生むのでは?」というコメントがあり、iUGの一員として「なぜそれに気づかなかった!」と後悔した次第です。)
いずれにしても、PASSIONの無い・出せないブログであれば、ブログが持つ本来のパワーが半分も引き出せずに終わってしまいますよね。またブログを導入することが、社内文化を変えるきっかけになるかもしれません。会社でブログに関わっていらっしゃる方、これからブログを導入してやろうと考えていらっしゃる方は、ぜひ様々な圧力に負けないで「ブログ+PASSION」を実現して欲しいと思います。
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