週末なのでオフトピで。いや、これは恐らく皆さん気づいていることだと思いますが。レストランに行って「ヘルシー」なメニューを注文した場合ほど、結果としてより多くのカロリーを取ってしまうという傾向が発表されたそうです:
■ You're Likely To Order More Calories At A 'Healthy' Restaurant (ScienceDaily)
その理由はというと、ご想像の通り「安心してサイドメニューを注文してしまうから」。INSEAD の Pierre Chandon 氏と、コーネル大学の Brian Wansink 氏(『そのひとクチがブタのもと』という本を書かれています)による実験結果です。
実験ではまず、被験者に2軒のレストランのサンドイッチを見てもらい、それぞれのカロリーを予測してもらいました。すると、「ヘルシー」と唄われている方のサンドイッチのカロリーを、そうでないものより35%少ないと見積もる傾向にあったとのこと。そして、
The result of this calorie underestimation? Consumers then chose beverages, side dishes, and desserts containing up to 131% more calories when the main course was positioned as "healthy" compared to when it was not--even though, in the study, the "healthy" main course already contained 50% more calories than the "unhealthy" one.
カロリーを実際以上に少なく見積もってしまうとどうなるか?飲み物、サイドメニュー、デザートなどを注文し、メインメニューが「ヘルシー」と唄われていない場合よりも131%も多いカロリーを摂取するという結果になってしまう。研究に登場した「ヘルシーな」メインメニューのカロリーは、「ヘルシーでない」ものより50%も多かったのに。
ということで、問題には2つのポイント、すなわち
- 「ヘルシー」と書かれていると、実際よりカロリーが少ないと思ってしまう
- メインメニューにカロリーが少ないものを選ぶと、サイドメニューや飲み物を多く注文してしまう
という点があるということですね。うーん、これは自分にも多々当てはまる点があるような……。実はサブウェイのサンドイッチの中には、ビッグマックよりカロリーの高いものもあるそうですから、いっそのこと「メインはビッグマックでいく!あとは爽健美茶だけ!」といういさぎよい(?)注文の方が良いのかもしれません。ということで、今日からあえて不健康なメニューを出す店に行き、自分を追い込もうと思います!!
……しかしこれは、食事に限った話ではないのかもしれませんね。タバコや運動、貯金など、「これは効果があるから、少し怠けてもいいんだ」という心境になってしまう場面は意外に多いのかもしれません。
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