これは元ネタをご存知の方が多いかもしれませんね。ロンドンの交通局による公共広告、とのこと:
白いユニフォームを着たチームと黒いユニフォームを着たチーム、2つのチームが現れるので、白ユニフォームが何回パスするかを数えて下さい、というテスト。YouTube でも映像が見れますので、すぐに見たい方はこちらをどうぞ:
どうでしたか?パスは13回、というのが正解なのですが、当然ながら本当の目的は別のところにあります。パスをしている間、実は画面には「ムーンウォークをするクマ」が現れ、去っていきます。しかし「白チームのパスを数えろ」と言われてしまうと、その姿が目に入らない……そして最後に出るメッセージは
It's easy to miss something you're not looking for
(見ようと思っていないものは、見落としてしまいがちだ)Look out for cyclists
(自転車に乗っている人に気をつけよう)
という内容。自転車に注意を呼びかける広告なわけですね。ロンドンでは自転車の事故が増えているのでしょうか?(この記事によれば「今、ロンドンでは自転車利用者が急速に増えています」とのこと)。
元ネタとなったのは、2004年度にイグ・ノーベル賞の心理学賞を受賞した研究(こちらの記事に詳しく解説されています)。その際に現れるのはゴリラでしたが、いずれにしても「その場にいるはずのない(くらいインパクトのある)ものであっても、他に注意が向いてしまっていると、気づくのは難しいという話。ロンドン交通局は、そこを上手く使って広告にしているわけですね。
ということで、クルマを運転する皆様はご注意を。クルマを運転しない方は、何かに気を取られて重要なビジネスチャンスを見逃す、などということのないようにご注意を。
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