雑誌『PEN』の5月15日号(恐竜特集!)を読んでいたら、"The Wall Street Diet"という本の紹介記事が目に入りました。タイトルの通り、なんでもニューヨークのウォール街で人気のダイエット本だそうで、「意志の強さではなく戦略で痩せよう」が謳い文句なのだとか。
ちなみに U.S. News & World Report のサイトでも記事がありました:
■ The Wall Street Diet: Eating Well on a Busy Schedule ( U.S. News & World Report)
この本がターゲットにしているのは、毎日仕事でストレスにさらされ、忙しくてダイエットするヒマもないというビジネスマン(サラリーマン?)。他のダイエット本と違うのは、「外食しながら減量するポイントを押さえている」という点なのだとか。ビジネスマンたちがよく利用するファーストフード店、レストラン、空港の売店などのメニューがカロリーと共にリストアップされ、まさにウォール街のビジネスマンでも痩せられる実用的な一冊とのこと。
著者は栄養士のヘザー・バウアーさんで、過去7年間、ビジネスマンやキャリアウーマンに対して栄養指導を行ってきたそうです。しかし
Though there are a few menu plans in there, she readily admits that most of her clients don't follow them. Instead, she gives them strategies for dealing with meals in real-life settings: business meetings, airplane travel, commuting, office parties, and the like.
指導している人の多くは食事プランを守ろうとしない、と彼女は認めている。その代わりとして、彼女は現実の生活の中(仕事上のミーティング、飛行機での出張、通勤、オフィスでの飲み会など)で食事に対処する戦略を授けている。
とのこと。確かに「たった1週間で究極ダイエット!」とかいう例のキャンプよりも、実生活の中で実践できるテクニックを教えてくれ、という方が合っている人も多いのでしょうね。仕事で忙しければ「ファーストフードが身体に悪いのは分かっているけど、時間もないし行ける場所も限られているから」となりますし。その中でどうやりくりするか、現実的な対策を考えてくれるというのは有難いと思います。
しかしこの本、いちばん上手なのは「ウォール街(で働くビジネスマン)」「戦略」などの要素をチラつかせているところかも。ビジネスマンにターゲットを絞り、彼らの文脈にあう言葉を使って興味をそそる――別に他の商品やサービス、別のターゲットを狙った場合でも、参考になるアプローチ方法かもしれませんね。
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