米国で、テレビ視聴者の「高齢化」が進行中だそうです。5大ネットワークの視聴者の平均年齢を確認したところ、初めて50歳に到達したとのこと:
■ Study: Live TV Viewers Getting Older (Broadcasting & Cable)
調査を行ったのは MAGNA Global という会社。元資料は残念ながらオンラインになっていないようですが、記事によれば、以下のような内容だそうです:
- 対象となったのは、米国の5大ネットワーク(CBS/ABC/NBC/Fox/CW)の視聴者。その年齢の中央値を調査した。
- 放送を生で見る人の年齢の中央値は、5大ネットワーク全体では初めて50歳に到達。ただし生で観る人+放送後1週間以内に(再放送や録画などで?)観る人の場合、中央値は49歳になった。
- ネットワーク別の結果は以下の通り(それぞれ生で観る人/生+1週間以内に観る人の順):
- CBS: 54歳/53歳
- ABC: 50歳/49歳
- NBC: 49歳/48歳
- Fox: 44歳/43歳
- CW: 34歳/34歳
とのこと。Fox ってもっと若い人々にも観られているイメージだったのですが、それでも中央値は44歳なのですね(まぁ個別の番組ごとに確認すれば、若い視聴者が多い番組というのも当然あるのでしょうが)。ちなみに CW という名前は初耳という方もいらっしゃると思いますが、Wikipedia に解説がありますのでご参考にどうぞ。
「若者がテレビを観なくなってきている」というのはずっと前から指摘されていることで(例えば以前NHKスペシャルでも取り上げられたことがありました)、特に驚きの結果ではありませんが、数値として表れると何らかの波紋を呼ぶかもしれません。上の記事では「広告主がプライムタイムの時間帯でターゲットにしているのは18歳~49歳」という点が指摘されており、一部の広告がテレビから離れるのが加速する、という可能性もあるかも。
気になるのは日本の状況ですが、恐らく似たり寄ったりでしょうね。若者がケータイに費やす時間が多いこと、また社会全体の高齢化がより進んでいることを考えれば、もっと数値が高くなる可能性があるかもしれません。
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