Google は単なる検索エンジンの会社ではなく、YouTube や Knol などのサービスを通じて、自らコンテンツを持つ企業に成長しているのはご存知の通り。それはいいんだけど、検索エンジンという中立であるべきサービスに影響しちゃダメだよね(例えば YouTube 内の検索結果をトップに持ってきたり等)、ということで、フィンランドのブロガーが Google minus Google (グーグル・マイナス・グーグル)という検索エンジンを立ち上げたそうです:
■ Finnish blogger amputates Google from Google (Register)
こちらがその「グーグル・マイナス・グーグル」のトップ画面。ここにある解説から分かるように、
Search with Google without getting results from Google sites such as Knol, Blogger and YouTube.
Google を使って、Google が提供しているサイト(Knol や Blogger、YouTube など)以外のサイトを検索します。
というサービスとのこと。より正確な情報は、Register の記事に書かれています:
Built with the Google Custom Search Engine, Google minus Google conveniently filters out domains such as YouTube, Blogger, Gmail, Knol, Orkut, and - most importantly - Jaiku. In other words, it removes Google's conflict of interest. Or at least some of it.
Google minus Google は Google Custom Search Engine を利用して作られており、YouTube、Blogger、Gmail、Knol、Orkut、そして最も重要なことだが、Jaiku などといったドメインをフィルタリングしてくれる。言い換えれば、このサービスは Google の「利益(利害関係)の衝突」を取り除いてくれるのだ(少なくとも部分的には)。
試しに"Polar Bear"で検索した結果がこちら:
うーむ、これじゃあまり違いは出ませんでしたが、いろいろなキーワードで試してみると面白いですよ。ちゃっかり Google の検索連動広告が出ているのはご愛敬。
もちろんある程度冗談で作ったのでしょうが、最近は Google の悪い面が指摘されるようになってきていますし(Street View が各国で問題になったり、福利厚生がデグレードされる等)、検索エンジンとしての Google の中立性が損なわれる日が来ないとは限りません。そんな時、この「グーグル・マイナス・グーグル」が真価を発揮する……なんて事態にならないと良いのですが。
コメント