最近はエコだエコだと騒がれて、何でも省エネが求められる時代なわけですが、デザインの世界にもその流れが押し寄せてきたようです:
■ Marketplace for unused brands (Springwise)
使われずに捨てられていたブランド・デザイン(企業のロゴマーク等)に、再び陽の光を当てることができるというサイト"IncSpring"について。考えてみれば、クリエイティブな仕事というのは「1つのアイデアを出すために何百というアイデアが生み出され、捨てられる」場所なわけで。エコ的に考えればこれほどもったいない(?)ことはありません。捨てるくらいなら、誰か他に使ってくれる人を見つけよう、というのがこのサイトです。
例えばこちら。火の鳥をかたどったような、なかなか可愛らしいデザインです:
このように、デザイナーが過去に作った自分の作品をアップロード>他のユーザーがそれについてレーティングしたり、ディスカッションして評価>気に入った人はデザイナーと交渉の上で(多少のデザイン修正依頼も可)購入、という仕組みになっています。IncSpring は成約料として、購入金額の15%を徴収し、後はデザイナーの懐に入るとのこと。
まぁ自社の大切なロゴマークを決めようというときに、こういったサイトを見に来ようという企業がどこまでいるか、は分かりませんが。デザイナーさんにとっては、キャビネの奥でホコリをかぶっていたデザインが小銭になるかもしれないし、しかも自分の作品を見てもらうチャンスということで価値のあるサイトになるかもしれませんね。同じような発想で、「長い曲にはできないんだけれど、ちょっと思いついた短いメロディやリズムをアップし、ジングル等として企業に買ってもらうサービス」なんてのも考えられるかもしれません。
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