先日発表された、ソニーのライフログ共有サービス(≒ライフストリーミング/コンテンツアグリゲーションサービス)「Life-X」を体験してきました。ソニーが開催した、ディーラーコンベンション2008のブロガー向けセッションにて。
「Life-X って何?」という点については、以下の記事をどうぞ:
■ YouTubeやTwitter、はてブの投稿を一元管理 ソニー「Life-X」 (ITmedia News)
要は FriendFeed のように、ブログ・写真共有サービス・動画共有サービス等を連携して、自分がネットに上げたコンテンツを一元管理できるサービス、と。ITmedia の記事タイトル中にもありますが、YouTube に Twitter、そして「はてなブックマーク」まで、メジャーなサービスに対応しています。
以下、整理せずにポイントなどをズラズラと。
これがログイン後の画面。木目調の机に見えるのがタイムラインで、この上にアグリゲートされた各種コンテンツがバラ撒かれます(ちゃんと整理して表示する「リスト」モードもあり)。なぜ木目調かというと、Life-X が「自分の部屋」というコンセプトで作られているからなのだだそう。確かにこうして見ると、机の上で昔撮影した写真を広げている感覚になります。
こちらは「マップ」モード。位置情報が含まれているコンテンツを、このように地図上にプロットすることができます。これはまぁ、最近お馴染みの発想ですね。
ちょっと見にくいですが、こちらが Life-X を BRAVIA と PS3 上で表示させているところ。この他にも PSP、ケータイを通じてアクセスすることができ(対応端末は今後増やす予定とのこと)、Life-X 上にある自分・友人のコンテンツを)楽しむことができます。
後はSNS的に「フレンド」登録できる機能、友人達とテーマを決めてコンテンツを集めることができる「アルバム」機能など、FriendFeed でも見られたような機能が実装されています。FriendFeed には無い機能で「これは」と思ったのは、コンテンツ単位で公開設定(誰でも閲覧可、友人にのみ閲覧可、非公開など)できる点ぐらいでしょうか。BRAVIA や PSP で見れる!っていうのもユニークな点ではあるのですが、個人的にはあんまり価値を感じないかなぁ……・ってか、どちらも持ってないし(逆に Life-X できるから BRAVIA 買うか、っていうほど魅力あるサービスに育つかどうかがポイントなのでしょうが)。
というわけで、決して否定するつもりは無いのですが、いまのところ「UI を精錬させ、いろんな端末から見れるようになった FriendFeed」という範囲を超えていないかな、というのが感想です。もちろんそれだけでも評価されるべきなんだろうけど、「ライフログ共有サービス」と銘打って、ソニー製品との連携を進めるなら、例えば「PS3 を遊んだ履歴・ハイスコアも共有できる」「BRAVIA で観たテレビ番組の履歴や、感想も共有できる」「nav-u を持って外出し、帰ってきてデータを VAIO に落とすだけで、今日の行動履歴がアップできる」というぐらいの驚きが欲しかったようにも感じました。
ただ、ライフストリーミング的なサービスはまだまだ一般での認知度が低いでしょうから、ソニーさんが始めるということには大きな意義があるかもしれません。その意味で先進的な機能の拡充を考えるよりも、手軽さを大事にしつつ認知度アップに力を入れた方が、成功につながるのかなーとも感じました。喩えるなら、「ライフストリーミング界の Google」ではなく、「ライフストリーミング界の Yahoo!Japan」を狙え、という感じ。よく分からないけど。
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