たとえどんなに素晴らしいモノ/サービスであったとしても、消費者にその存在を知ってもらい、適切なタイミングで思い出してもらわなければお金を稼ぐことはできません。そのためには様々な形で宣伝活動をしなければいけないわけですが、ある動物園がユニークなアイデアを思いついたそうです:
■ KYIV ZOO (adgoodness)
ウクライナになるキエフ動物園(Kyiv Zoo)が行った宣伝活動について。百聞は一見にしかず、ということで、何はともあれ写真をご覧下さい:
ご覧の通り、階段の手すりをニシキヘビの模様にして、ついでに触り心地も再現してしまったそうです。「何これ?」と思わせて、「本物をご覧になりたければ動物園へどうぞ」というわけですね。そう言われてみれば、確かに長い階段の手すりって、巨大なニシキヘビを彷彿とさせます(テレビでしか見たことないけど)。
実はキエフでは、子供を動物園に連れて行くというのは一般的ではなくなってしまっているそうで、何とか人目を惹く方法で(できれば予算をかけずに)認知度を上げたい……という思いから生まれたキャンペーンとのこと。僕は幸い、動物園の近くに住んでいるのでよく子供を連れて行きますが、考えてみればアフリカや南米の動物たちがいる動物園は「非日常」の最たるものです。普段の生活の中で、動物園を思い出す機会は多くないでしょう。そんな日常生活の中で、ほんの少し動物園と関連づけられそうな部分(=階段の手すり)を見つけ出して、そこを宣伝に利用するというのはなかなかのアイデアではないでしょうか。
しかし気づかずに手すりを握ってしまった人は、ギョッとしたでしょうね。まさか通勤/通学時に大蛇に触れることになろうとは。そう言えば最近、東京の山手線各駅にサルが出没しているのですが、まさか都内の動物園が仕掛けたキャンペーンなんてことは……
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