これも COURRiER Japon の2009年1月号 から得たネタ。昔の恋人から贈られたカセットテープをネットで晒そう、というサイトだそうです:
「晒す」と表現すると語弊があるかもしれません。アクセスしていただければ分かると思いますが、YouTube のように自由に投稿・共有できるサイトではなく、ブログ形式で1本ずつテープを紹介するような形式になっています。かつてカセットテープが音楽メディアとして全盛だった時代、好きな曲を集めてミックステープをつくり、恋人に贈るという行為が行われていたわけですね(僕は若いので/恋人なんていなかったので、もちろんそんな経験はありませんが)。そうやって恋人からもらったテープを、思い出話や写真、そして中身の音楽と共に紹介しよう、という趣旨のサイトです。
思い出話を読むのも楽しいのですが、何と言ってもこのサイトの良いところは、テープの中身を聴けるところでしょう。バックグラウンドを知った上で音楽を聴くと、「こんな想いからこの曲を入れたのかな」などと想像が膨らみます。晒された方の元カレ・元カノはたまったもんじゃないかもしれませんが(笑)、個人的にはロマンチックな仕掛けで好きです。
以下、クーリエ・ジャポンに掲載されていた、サイト創設者のコメント:
元恋人から贈られたカセットを公開するサイト「CASSETTE FROM MY EX」の創設者、ジェイソン・ビットナー(34)は、「録音ボタンに指を当てながら何時間もレコーダーの前に座っていたものだよ。好きな子に僕の音楽センスをみせたかったんだ」と振り返る。
彼がサイトを立ち上げたのは、ある日、屋根裏で埃にまみれたカセットの山を見つけたことがきっかけだ。彼はこのサイトの可能性に期待をかけている。
「僕と同世代の人たちは、きっとまだカセットを大切に保管していると思うんです」
ただ現時点で見る限り、今年の7月末から更新を停止している様子。流石に「昔の恋人から贈られたテープ」というテーマではネタがつきたのかもしれませんが(あるいは著作権絡みで何か問題が起きた?)、ちょっと残念です。日本でも同様のサイトを立ち上げたら、1~2年ぐらいは人気を集めることができるかも?
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