リアルタイムで『ドラキュラ』を

「過去に書かれたフィクション/ノンフィクションを、同じ日付でネット上に公開して同時進行させる」という企画はこれまでにもいくつかありましたが（参考記事）、それに意外な作品が加わることになりました。なんと、ブラム・ストーカーの古典『ドラキュラ』だそうです：

■ Reading Bram Stoker’s Dracula In Real Time (Neatorama)

ブログのタイトルは、ずばり"Dracula"。解説文にはこうあります：

Experience Bram Stoker's Dracula in a new way -- in real time. Dracula is an epistolary novel (a novel written as a series of letters or diary entries,) and this blog will publish each diary entry on the day that it was written by the narrator so that the audience may experience the drama as the characters would have.

ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を、全く新しい形――リアルタイムで体験して下さい。『ドラキュラ』は書簡形式の（一連の手紙や日記により構成されている）小説で、このブログでは小説中で書かれたとされている日付と同じ日に、個々の記事を公開していきます。それにより、劇中の登場人物と同じ物語を経験できるのです。

とのことで、早速「5月3日」分が公開されています。まぁあくまでも疑似リアルタイム性ですし、そもそも原作がこのような公開方法を想定していないのでどこかしら無理が出てくるかもしれませんが、1つの楽しみ方としては面白いかもしれませんね。

日本で同様の形式（一人称で、明確な日付が記された記事によって構成される）による小説で、かつ著作権が切れているものというと……すみません、1つも思いつかないのですが、何かしら同じことができる文学作品があるかもしれませんね。うーん、青空文庫でも探ってみるか。

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫) ブラム ストーカー

【参考記事】

■ ジョージ・オーウェル、ブログを開始 （シロクマ日報）