日本でいえば「近くのコンビニで受け取れる!」みたいな話ですが、イギリス人だとパブになるそうです(偏見):
■ Pints and parcel delivery at the local pub (Springwise)
いやでも、これってちょっと便利かもしれないですよ。ロイヤルメール(英国で郵便配達業務を行う会社。旧郵政省が2007年に民営化された組織で、英国政府が100%出資)が Scottish & Newcastle という醸造業者と始めたサービスで、指定されたパブに自分宛の荷物を届けてもらえるというもの。こんな専用サイトまで立ち上がっています:
アカウントを登録して、荷物を届けて欲しいパブと時間を入力すればOKというシンプルな仕組み。ちゃんとパブの検索機能もついていて、郵便番号や地名で検索することができます。試しにロンドンのソーホー地区をチェックしてみると……
えーっと、なんだかサービスに参加してないパブばっかりですが(笑)サービスは今年の春に始まり、現在500軒程度のパブと契約しているとのこと。うーん、この数が3ケタぐらいにならないと寂しいかもしれません。
ただ上のパブ検索の画面(Wi-Fiの有無や「家族に優しい」などの条件で検索可能)を見ても分かるように、郵便配達のサービスに見せかけて、実はパブにもっと客を呼ぼうという狙いもあるようです。Springwise の記事によれば、英国では景気後退の影響で、週に平均で52軒のパブが閉店しているとのこと。一方でロイヤルメールは不在->再配達にかかるコストを減らしたいということで、両者にとってメリットのある提携なわけですね。
落ち目のサービス同士が提携しても意味はない、と思われるかもしれませんが、組み合わさることで思いもよらなかった価値が生まれるという可能性もあるかもしれません。同じような「組み合わせサービス」、想像してみるのも面白いのではないでしょうか。
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