今日からいよいよCOP15が開催されますが、それに(若干)ちなんだネタを。再生可能エネルギーの1つとして欧米では注目されているものの、日本では太陽光ほどの地位を得ていない風力発電。日本では地形的な問題もありますが、例の低周波による健康への影響も原因の1つでしょう。また景観的にも、太陽光パネルに比べて何かと邪魔になってしまう風力発電。周囲の土地は、きっと値下がりしてしまうはず……と思いきや、こんな調査結果があるそうです:
■ Study: No Impact on Property Values From Wind Turbines (New York Times)
政府系の研究機関である Lawrence Berkeley National Laboratory が行った調査"The Impact of Wind Power Projects on Residential Property Values in the United States: A Multi-Site Hedonic Analysis"(※PDFファイル)について。米国において、風力発電所の近くにある約7,500件の不動産を調べたところ、その価値と発電所の存在には有意な関係性が見られなかったそうです。
“There’s simply no evidence that those homes have been negatively impacted by the presence of a wind facility,” said Ryan Wiser, a staff scientist at Lawrence Berkeley National Laboratory and co-author of the study.
Even homes 800 feet to 3,000 feet away from wind farms — where noise and visual disturbances would be most pronounced — showed no measurable decline in value attributable to the presence of turbines.
「調査対象となった住宅が、風力発電施設の存在によって、ネガティブな影響を受けたという証拠は見られなかった」と、Lawrence Berkeley National Laboratory の科学者で今回の研究の共同執筆者である Ryan Wiser は述べる。
風力発電所から800~3,000フィート(約244~914メートル)以内という近さ(これは騒音や視覚的な影響が最も顕著になる距離)にある住宅の場合にも、タービンの存在が原因となって価値が下がるという状況は観測されなかった。
とのこと。もちろんこの研究だけで全ては決められないですし、さらに日本の状況に当てはめることもできませんが、より住宅地に近いところでも風力発電所の建設が受け入れられるようになる可能性を示唆しているかもしれません。個人的には、低周波被害は怖いけれど、窓からタービンが見えるというのはさほど気にならないかなぁ。
そういえば風都だって街の中心に巨大な風力発電施設が(ry
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結局この連想を誰かに伝えたいがためのエントリだったりして。
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