米国の国立公文書館(National Archives and Records Administration, NARA)が、ちょっとユニークな写真コンテストを開催中です。"History Happens Here!"(ここで歴史が起きている!)というものなのですが、まずはサンプル写真を見ていただいた方が早いかもしれません:
■ Augmented Reality Photo Contest
ご覧のように、過去の風景が撮影されている写真(NARAのアーカイブに保管されているものを使用可能)をいまの風景に重ね合わせ、その様子をさらに写真に写して応募してもらうというもの。さながら「アナログAR(拡張現実)」といったところでしょうか。
募集にはFlickrが活用されており、コンテスト名と同じ"History Happens Here!"というグループが開設されています。現地時間で12月9日から募集が開始されたのですが、既に10枚を超える写真が投稿されていますね。中にはこのように、写真を印刷するのではなくiPadに表示させるという方も:
応募期間は来年1月21日までで、優秀作品はポストカード集として商品化されるそうですから、年末年始で米国に行かれるという方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ちなみにこれと同じアイデアが、Museum of Londonが提供するアプリ"Streetmuseum"でも再現されています:
■ 江戸東京博物館の所蔵写真にジオタグがつく日 (シロクマ日報)
こちらはアナログARではなく、目の前の風景に歴史的な写真(Museum of Londonが所蔵するもの)を重ね合わせてくれるというモバイルARアプリなのですが、もしかしたらNARAのコンテストはここから発想を得たのかもしれませんね。
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