「続編の映画には期待しない方がいい」というのは、多かれ少なかれ誰もが感じていることではないでしょうか。これがどこまで真実だと言えるのか――実際に比べてみたグラフが登場しています:
■ The Sequel Map – Which Sequels Were Better or Worse Than the Original? (BoxOfficeQuant)
とりあえず、そのグラフというのがこちら。かなり大きなファイルなので、ダウンロードして拡大・縮小ができる画像ソフトで閲覧した方が良いかもしれません:
念のため見方を説明すると、プロットされている青い丸は個々の続編映画(例えば『マトリックス・リローデッド』や『ダークナイト』など)を示しています(丸の大きさは米国内での興行収入を示しているようですね)。で、"Sequel"(続編)と書かれている方の軸は「続編のRotten Tomatoes上での評価点」で、"Original"と書かれている方の軸は「オリジナル作品のRotten Tomatoes上での評価点」。Rotten Tomatoesというのは米国の著名な映画批評サイトで、評価点が高ければ高いほど好意的なレビューが寄せられている作品だと思って下さい。つまり単純に言ってしまえば、グラフ中央の点線より上にある作品は「続編の方が評価されているシリーズ」であり、下にある作品は「続編がつまらなかったシリーズ」であると。
それでは「続編はつまらない」という感覚がどこまで正しいものかといえば……残念ながら明らかに点線の下にある作品が多そうですね。もちろん「評価」という感覚的な行動を、1つのサイト上での結果に基づいて数値化しているという点で、このグラフが科学的なリサーチに基づいたものであると言うのは若干無理があるのですが。それでもこの結果は、私たちが続編映画に抱いている疑惑を立証する1つの証拠と言えるのではないでしょうか。
ただし点線の右端にある作品、つまりオリジナルも続編も共に高評価だった作品というものも少なくないことがこのグラフ上から見て取れます(『ダークナイト』や『トイ・ストーリー2』など)。この点は逆に希望を抱かせる結果かもしれませんね。『トイ・ストーリー3』なんて最高に泣けたし!(これが言いたかっただけ)
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……まぁオリジナルが大ヒットしたのに、続編が大コケした作品(グラフ上で真下に近いところに位置している作品)、例えば『スピード2』なんて例もあることは事実ですが。
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