日本でも昔から「Mixiへの書き込みが問題になって内定取り消し!」なんて事件が起きていましたが、実名主義を貫くFacebookではそんな事件が日常茶飯事(というのは大げさですが)になっていて、就職生があわてて過去の書き込みを削除するなんてことがあるわけですね。
しかし自分で気がついて削除できるぐらいなら、この問題がそれほど大騒ぎされるはずがありません。何がどの程度問題になるか分かっていない、あるいは過去に何を書いたか忘れてしまったという状態があるからこそ、「なんで見つかる前に消しておかなかったんだ?」というような事態が後を絶たないのでしょう。
実際に最近の就職セミナーなどではこの辺りの注意喚起も行われているようですが、米国ではより直接的に、SNS上の危険な書き込みを自動でチェックしてくれるアプリケーションが登場しているそうです:
■ Just How Offensive Is Your Facebook Profile? (Mashable)
"Socioclean"というアプリがそれで、現時点で対象になっているSNSはFacebookのみ(他のサービス向けにも開発予定とのこと)。アプリに自分のIDと、IDにアクセスする許可を与えると、過去のデータを洗って危ない部分(ドラッグやアルコール、人種など約5,000語のキーワードにヒットしたもの)をリスト化し、さらに総合評価までしてくれるのだとか。しかもリストは当該箇所へのリンクが付いているので、簡単に削除が行えると。今すぐ日本語版も欲しい!できればMixi版も!と感じている就活生は少なくないのではないでしょうか(笑)。
で、僕も自分のFacebookアカウントで無理やり実行してみました。日本語は解析しないので当然なのですが、総合評価は"B"とのこと:
こちらは「危険」と評価された書き込み。以前サラ・ペイリンの問題発言を報じた英語記事をブクマしたことがあり、どうやらそのタイトルが"攻撃的"と見なされたようです:
この種のアプリ、就活生だけでなく、転職活動中や婚活中の人などにも人気が出るかもしれません。またFacebookに引きずられる形で、日本でも実名入力が普及するようになれば、さらに重要度が高まることでしょう。なんとなくメディア業界の「自主規制」や、言葉狩りのようで気持ち悪いと感じるかもしれませんが……これも時代、ということでしょうか。
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