皆さんご存知の通り、3月11日午後2時46分頃に太平洋三陸沖を震源とした大地震が発生し、その影響によって各地に被害が出ています。地震発生後に何度かツイートとFacebook上でのステータス更新は行っていたのですが、ブログの更新はできなかったため、近況報告的に記事を書いておきたいと思います(※この記事のみ、シロクマ日報とPolar Bear Blogにマルチポストしてあります)。
自分でも信じられないタイミングなのですが、僕は妻と娘を連れて、3月8日の深夜から17日朝まで休暇のためバリ島に旅行していました。3月11日に街を散歩している時、日本にいる姉から地震が起きたとのツイートがあり、すぐにホテルへ。混線の関係で時間はかかりましたが、なんとかその日のうちに日本の家族と連絡が取れ、ひとまず安心した次第。すぐに東京に戻ろうかとも思ったのですが、空港が閉鎖されている可能性や、交通の混乱や物資の不足も予想されたため、当初予約していた通り3月17日日本到着の便で帰ってきたという訳です。
現地ではネットに自由に繋がれる状況ではなかったため、情報は主にNHKの国際放送で得ていました。通常の番組はすべてキャンセルされ、地震に関する情報のみが流れていたので、リアルタイムに近い状態で日本の様子が把握できることに。またCNNやBBCでも地震関係のニュースが流れており、さらに現地の新聞でも大々的に報じられていたためか、ホテルや街を歩いていると色々な人々から「日本人?大丈夫ですか?」と声をかけて頂きました(特にインドネシアの方々は、2004年に起きた大津波の記憶があるためか、"earthquake"より"tsunami"という言葉で心配されることが多かったように思います)。そのため心細いということは無かったのですが、日本に残してきた家族や自宅がどうなっているのか、遠く離れた場所から心配するというのは非常にストレスを感じる状況でした。
変な話ですが、今回はちょうど昨年4月にスペインで足止めを食らった状況の逆のパターンだったわけです。こういう時、やはり嬉しいのは知人からの言葉。今回もTwitterやFacebookで様々な方々からメッセージをいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
またTwitterに関して1つだけ。バリ島滞在中、様々な方々から「この情報をリツイートして下さい」という依頼を受けていたのですが、申し訳なかったのですが一切リツイートはしませんでした。理由は簡単で、「リツイートして下さい」と言われた情報の真偽を確かめるすべが無かったからです。確かにリツイートという行為はボタン1つでできるのですから、依頼に応えるのは簡単です。しかしいかにも本当らしい情報がよく出来たデマだったり、あるいは正しい情報がタイミングの問題でデマになってしまうという例を過去に何度も目にしてきました。そこで情報が限られている状況でリツイートすることは、個人的に無責任な行為だと感じ、依頼には応じなかったという次第です。ご気分を害されてしまった皆さま、悪意があったわけではありませんので、ご理解いただければ幸いです。
その他、いろいろと書きたいこともあるのですが、ひとまず近況報告ということで。今後は復興のため、自分にできることは何でも行っていきたいと思います。
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