まだコンセプトの段階とのことですが、「AR+映画」という可能性を示すデモ映像がYouTubeで公開されています(via. CoolestGadgets):
デモを見れば一目瞭然だと思いますが、映画のロケ地に行ってスマートフォンを掲げると、そこで撮影された映像が再現されるというもの。『ノッティングヒルの恋人』や『28日後...』の映像がサンプルとして使われていますね。既に「過去に撮影された歴史的写真と現在の風景を重ね合わせる」というARアプリが登場していますから、これはその動画版とも呼べるアイデアでしょうか。
前述の通り、まだ残念ながらコンセプトの段階で、ここまで精度の高いアプリが開発されているわけではありません。様々な権利関係をクリアして、コンテンツを用意するだけでも一苦労でしょう。ただ実現すればより「聖地巡り」が楽しい体験になるわけですから、潜在的な需要は大きいのではないでしょうか。
また後からだと対応が大変な権利関係の処理・位置情報データの処理も、前もってクリアしておくということが今後は可能かもしれません。つまり映画の撮影(アニメであれば制作)をしている最中から、「このシーンはこの場所でこういう確度から撮影した」というデータを付与しておき、「この映像はアプリに提供する」と決めておくと。そしてプロモーションの一環として、その映画専用にこうした「巡礼」アプリを提供すれば良いのではないでしょうか。
まあそこまでビジネスを突き詰めなくても良いわけですが、最近は「聖地で町おこし」的な動きも加速していますし、その一環としてこうしたアイデアが実現されて行く可能性もあるかもしれません。
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