AR(拡張現実)は最新のテクノロジーを活用して実現されるもの――とは限りません。以前参加したAR系イベントでは、プレゼンしている人の後ろに紙で作った「ふきだし」を浮かべて、その人の考えが浮かんでいるかのように見せるというアイデアが披露されていました。まぁあくまでもネタとして行われたものですが、こちらはそれをもう少し高度にしたアイデアです:
■ VIDEO: See Hidden Thoughts in SVK Graphic Novel (Layar)
BERGという会社がリリースした、"SVK"というコミックについて。残念ながら初版はソールドアウトということで、現在第2版購入者の募集が行われています。
こんな紙のマンガでどうやってARを実現するのか――実はこの本を購入すると、小さなブラックライトが付いてきます。と言われればどんな仕組みかお分かりでしょう。実はブラックライトを当てないと見えないインクで描かれている部分があり、それを表示させることで物語が進んでいくわけですね。
実際の映像がこちら:
こちらはモバイルARブラウザ"Layar"のブログで紹介されていたものですが、それこそARブラウザで紙面を撮影すると、隠れたコンテンツが浮かび上がるという仕組みも考えられるかもしれません。そう言えば以前、別のARブラウザ"Junaio"で雑誌にARコンテンツを仕込むというアイデアが実現されていました:
ベースとなるテクノロジーや仕組みが何であれ、 「現実を拡張する」という発想が定着すれば、こうした新しい楽しみ方を実現する事例が増えてくるかもしれませんね。
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