このゲーム(MINI COUPEハンティング大作戦)、発表があった時から気になっていたんですが:
■ 東京都23区を舞台にしたゲームを通じて、”退屈な日常”を打破して欲しい--「MINI クーペ ハンティング大作戦」にかける思いを聞く (インターネットコム)
ちょっとよろしくない状況があるようなので少し。そもそもどんなゲームなのかという点ですが、他力本願で記事を引用してしまいましょう:
参加者はスマートフォンアプリの地図上に表示される別の参加者が持っているバーチャル MINI クーペを追いかけ、50メートル以内に近づけばそれを奪い取ることができる。奪い取ることに成功すれば、今度は多くの参加者から"追われる立場"になり、バーチャル MINI クーペを死守したければ追いかけてくる参加者から逃げなければならない。スマートフォンアプリを使ったバーチャルなゲームでありながら、その舞台は東京都23区全域というリアルな街。このスケールの大きさが、ユーザーの間で話題になっているようだ。
元々ストックホルムで展開され、大成功を収めたキャンペーンとのことで、よりエリアの広い東京(23区限定だけど)で開催したらどうなる!?と期待されていました。記事でもその辺が解説されていますね:
京谷氏によると、元々このキャンペーンは『MINI Crossover』発表の際に、MINI のスウェーデン法人がストックホルム市を舞台に展開したキャンペーンの日本版で、ストックホルムで開催したキャンペーンは大成功をおさめ、カンヌ国際広告賞インタラクティブ部門で金賞を受賞するなど高い評価も得ることができたという。東京での開催にあたり、京谷氏は「ストックホルムは本当に小さな街。そこで展開したキャンペーンを東京というメガシティを舞台にしたらどれだけの盛り上がりを見せるのか、考えただけでもエキサイティングだった」と振り返る。
で、12月3日開始というのをすっかり忘れていて、インターネットコムの記事を読んでApp Storeにアクセスしてみたのですが……アプリの平均評価が2.5という状態。レビューにも否定的なコメントが寄せられています。曰く:
- インストール後1時間で、iPhone発熱、バッテリー残量半減。火事にならんでよかったわ。アプリの内容云々つかPL法に引っかかるよこれ。
- iPhoneのバッテリーを犠牲にしてまでやりたい企画ではない。バッテリーがすごい勢いで減っていくから、新入りのこいつのせいかと思ってアンインストールしたら全然減らなくなったw
- アプリ起動してなくても10分で10%バッテリ減!見つける前にバッテリがなくなります
などなど。そう、バッテリーの減りについて文句が出ているわけですね。
位置情報を活用して、現実世界と絡めてゲームが展開されるというスマートフォンアプリは「MINIクーペハンティング大作戦」が初めてではありません。ARG(Alternate Reality Game、代替現実ゲーム)などの形で、これまでもいくつか例があります。しかしその際にも問題になっていたのが、バッテリーの減りの速さ。フォースクエアに代表されるチェックイン型の位置情報サービスでは、位置情報を確認するのは一瞬で済みますが、こういったゲームの場合には狭い間隔で位置確認が行われることになります。そもそもゲームに勝つためには頻繁に情報をチェックする必要がありますから、勢いバッテリの減りが激しくなるわけですね。
ゲームそのものが目的である場合には、バッテリの減りも仕方のないものとして受け入れられるかもしれません。またこれまでのARGは、例えば半日や1日など短い期間でイベント的に行われるものが多かったので、気になっても「まぁ今日だけだし」で済むというケースもあったでしょう。しかし豪華賞品を使った販促キャンペーン、しかも9日間という長い期間で行われる「ハンティング大作戦」の場合は、バッテリの減りに対する不満がもろに出やすかったのではないでしょうか。
せめて一言、「プレイ中は電源が速く減る場合がありますのでご了承下さい」などといった断りがあったら印象も違っていたかもしれません。もしくはそれほど頻繁に位置情報確認しなくても大丈夫なゲーム設計にするとか。ともあれ、試み自体は非常に面白いと思うので、僕も電源片手にゲームに参加してみたいと思います。MINIクーペ欲しい。赤いやつ。
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