これは凄いかも。KLMオランダ航空が画期的な座席指定システムを来年開始とのことです:
■ In-flight dating? Using social media to find a seatmate (USA Today)
従来も「座席マップから座席を指定する」などといった機能が各社で提供されていますが、KLMのシステムではそれを一歩進め、既に座席を確保している搭乗者のFacebook/LinkedInプロフィールを参照可能にするとのこと。つまり「この人とは趣味が同じだから会話が弾みそう」「この人は同じカンファレンスに参加する予定なのか」といった情報を確認した上で座席が選べる、ということですね。
Travelers will be able to link Facebook and LinkedIn profiles to their check-in information; though KLM says the service will be available to all passengers checking in online, travelers can choose whether or not to make their profiles publically available.
旅行者はFacebookもしくはLinkedInのプロフィールをチェックイン情報にリンクすることが可能になる。このサービスはオンラインでチェックインする全ての搭乗者に提供されるとのことだが、プロフィールを公開するかどうか選択することが可能。
ということで、当然ながらプロフィールを非公開設定にすることも可能ということなので、全員のプロフィールを参照できるわけではありません。そもそも予約が先の方だと、隣りに誰が座るか分からないわけですし(どうやら「こういうプロフィールの人は隣を予約させないで!」といった拒否機能はないようですw)。しかし先のように「海外のカンファレンスに参加するために移動する」などといった場合、積極的にネットワーキングに活用しようという利用者が増えるかもしれません。
ただこんなシステムが定着すると、自分の隣の席がなかなか埋まらない……という悲しい思いをする人も出てくるのかも?いやそれなら逆に、嫌われるプロフィールにしておいて隣は空席にしておく!などという高等テクまで駆使する人が現れたりして(笑)。それから先に予約した人には、隣の席が埋まったら「あなたの隣りに座るのはこんな人」という形でプロフィールへのリンクをお知らせしてくれる、なんて機能も出てきたら良いなぁ。
ちなみに以前、こんな話もありました:
■ 出張SNS
PairUpという特化型SNSの話なのですが、以下のような機能が提供されていました:
基本的な機能はこんな感じ。まずは出発日と帰宅日、出発地と目的地(どちらも空港名での指定)、出席するイベントや見本市などを入力します。次に「同じ時間帯に目的地にいる人々」「同じイベントに参加する人々」「同じ日に同じ空港から出発する人々」など探したい人の条件を入力して実行すると、それに合致するユーザーが表示されます。また旅程をシェアしたり、ミーティングをセットアップするためのツールとしても使えるとのこと。
4年前、しかも特化型SNSということでユーザー数が少なく、あまり話題にならなかった記憶がありますが……FacebookやLinkedInなどをベースにすることで、こうした「旅行や出張をソーシャルにする」という取り組みも進んで行くのかもしれません。それはそれで良いことですが、「一期一会」や「袖すり合うも多生の縁」などという言葉が残る世界であって欲しい、という気持ちもあったりして。
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