といっても米国の調査結果ですが。米国の政治家が投稿したツイートの削除を監視しているサイト「Politwoops」によると、同サイトが監視している1000件以上のツイッターアカウントのうち、76%が2013年中に何らかのツイートを削除しているのだとか:
■ Politwoops 2013: the year's top politicians and their best deletions from Twitter
76%といえば、およそ4人に3人の割合。まぁ言葉尻で非難されやすい職業ですから、この結果もやむを得ないのかもしれません。それに単純なタイプミスの修正もあるはず、ということでやむを得ない削除を除外してみると、
Politwoops gathered 483,749 tweets and caught 10,985 deletions, of which only 3,502 deletions were approved to appear publicly on Politwoops as the Sunlight Foundation staff screens out corrected typos, Twitter handles and links. That's just 32% of all the deletions.
Politwoopsは(今年投稿された政治家によるツイート)483,749件を収集したが、そのうち10,985件が削除された。また削除されたツイートのうち、(Politwoopsを運営する)Sunlight Foundationのスタッフによってミスの修正と判断されたものを除外すると、3,502件(削除全体の32%)となる。
ということで、間違いの修正ではなく、意図的な発言の撤回(あるいは隠蔽?)と見られるのは3,502件。政治家のツイート全体に占める割合でいうと、約0.7%になります。こうして見ると、まぁ許容の範囲内かもしれません(悪意のある隠蔽であれば決して認められるものではありませんが……)。
そして昨年最もツイートを削除した政治家ワースト1は、@ColbertBuschSCことElizabeth Colbert Busch氏の選挙活動用アカウント。彼女は結局選挙で落選してしまったそうなのですが、なんと517件ものツイートを削除しており、2位以下を大きく引き離しています。これだけで意図的な削除の約15%に相当しますから、彼女のアカウントが無かったらかなり結果が改善されていたかも……。
とはいえ削除したら削除したで、こうやってデータとして残ってしまうのですから恐い時代です。あるいは前都知事のように、過去のツイートがブーメランのように突き刺さってきたり。政治家にとっては、今まで以上に言葉の重みが増す時代になるのかもしれません。
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