最近、文章を書く気力が低下気味です。長文を書いてみるんだけど、何かしっくりせず、全て削除の繰り返し。誤解を恐れずに言えば、「オレって冴えてるなー」ぐらい根拠のない自信を持っていないと、何かを一気に書き上げて公開するというのは難しい気がします(あくまでも個人的な話ですが)。
しかしそんな時でも、不思議なことに何かを批判する文章はスラスラと出てきます。[これはひどい]タグが付けられそうな記事にツッコミを入れるとかね。で、これまた不思議なことに、批判的な言葉や文章は意外にウケが良かったりします。それで更にネガティブな文章を各方向に向かってしまったりして。
先日から"The No Asshole Rule"を取り上げていますが、この中に「批判的なことを言うと頭が良く見える」という解説が出てきます。どこまで本当かは分かりませんが、確かに「世間では~という意見が大勢を占めているが、本当にそうだろうか」的な記事を読むとなるほどなぁという気にさせられます(決して全ての否定意見がマヤカシであるというつもりはありませんが)。またある意見が完璧で、ひとつも間違いを指摘することができないということは稀ですから、何かしら否定的なことを書く・それで人々に感心されるというのは意外と難しいことではないのかもしれません。
先日から Ascii.jp で伊藤直也さんと津田大介さんの対談が掲載されていて、はてブでも人気エントリとなっています:
■ 津田大介が伊藤直也に聞く、「はてなブックマーク」の今と未来(前編)
■ 津田大介が伊藤直也に聞く、「はてなブックマーク」の今と未来(中編)
■ 津田大介が伊藤直也に聞く、「はてなブックマーク」の今と未来(後編)
この中で、いわゆるネガコメと呼ばれる否定的なコメント書き込みをどうするか的な話が出てくるのですが、個人的にはネガコメを無くすことは難しいのではと思います。前述のように、個人的にもネガティブな文章は書きやすいですし、全ての否定的意見が無意味なものという訳ではありません。元の文章を書いた人にとっても、ネットではっきりとしたフィードバックが得られるというのは価値のあることでしょう(それを素直に受け入れられるかどうかは別として。個人的には、まだまだ人から受けた注意を素直に聞き入れるほど成長できていません)。
従って、ネガコメをどうしようかと考えるのも良いのですが、それよりはポジティブな反応を見えるようにしてはどうかと思います。例えば10個ぐらいブクマされているとして、そのうち1つにネガコメが付いているとしても、10個全てが否定的な意味でのブクマとは限りません。もしかしたら、10人中9人はその記事を良いと思っていて、1人だけがたまたま(前述のように否定的な文章は書きやすいので)ネガティブな反応を書き込んだだけなのかも。それが分かるようになれば、「ああ、僕の意見に賛成してくれる人もいるし、反対する人もいるのだな」と冷静に受け止められるようになるのではないでしょうか。
以前「ブクマ怖い」というエントリを書いたことがありました:
またこれは個人的な感覚かもしれませんが、短時間で急にソーシャルブックマークのブクマ数が増えると「お、オレ何か悪いこと書いたかな」と怖くなるときがあります。コメントに「良い」「悪い」がはっきりと書かれている場合は別として、コメントもタグも付いていないブクマがダーッと増えていくと、これはどう解釈していいものか……と不安になったり。
何かユーザー名だけがダーッと並んでいると、急に取り囲まれて無言でこちらを見られているような気分になります(笑)。それは言い過ぎとしても、良いと思っている人が「良い」と言いやすくなる仕掛けや空気があれば、多少なりとも
ただ、今のはてなブックマークの雰囲気を見ていたり、友達の奥さんでブログを書いている人が「はてなブックマークってなんかちょっと怖いよね」と言っているという話をときどき聞いたりしているうちに、「もしかしたらブックマークされたくない人もいるのかな」みたいなことを現実的に考えられるようになった。
(「津田大介が伊藤直也に聞く、「はてなブックマーク」の今と未来(中編)」の2ページ目より抜粋)
的な状況は緩和されるのではないでしょうか。
それが newsing 的な○×機能になるか、はたまた別の機能になるかについては良いアイデアが無いのですが。いずれにしても、ポジティブなフィードバックも書き手に届くような形になっていけばいいなと思っています。
最近のコメント