Matthew Stibbe という人が、「書くことに集中するには」というタイトルの記事を書いています。彼(ロンドンにある Articulate Marketing というライティングのコンサルティング会社で"Writer-in-chief"をしている人物だそう)が締切り直前になって、書き物を仕上げるために行っている10の手段を挙げたものなのですが、参考になりそうです:
■ How to concentrate on writing (Bad Language)
ちなみにどんな内容かというと:
- メーラーを立ち上げるな:立ち上げたとしても、アラート機能などはオフにすること。
- 自分を隔離せよ:彼自身は Bose のノイズ除去機能付きヘッドホンをするのだとか。
- 欲と恥を活用せよ:「この仕事を仕上げれば大金が転がり込む!」「この仕事に失敗したら信頼が失われるだろうな・・・」といった欲・恥の気持ちを利用してモチベーションを高める。
- ブログするな(些細なことに気をとられるな?):勉強中、なぜか掃除がしたくなってしまう・・・と同じ心理。「いま自分がブログや掃除をしたいと思っているのは締切に迫られているからなのだ」と理解しておくことで、油を売る魅力に打ち勝つことができる。
- 早起きしろ:彼自身は朝6時に起きて仕事するそうです。
- ちょっとしたご褒美を用意せよ:(例)マシュー、もう500語書き足したら、お茶とビスケットをあげるよ(と自分に言い聞かせる)。
- 時間を区切ってにして仕事せよ:アラーム付き時計で10分、20分などの単位で計測し、アラームが鳴るまではとにかく作業→アラームが鳴ったら一息入れる、という風に仕事する。
- フルスクリーンを活用せよ: Word(Excel を使う仕事なら Excel)をフルスクリーンにして、他の余計なウィンドウ/機能が目に入らないように。
- とにかく最初の原稿を書き上げる:「書く」と「推敲する」を明確に分け、まずはとにかく書いてみる。悩むのはそれから。
- 場所を変える:仕事道具を持ってカフェにでも出かけよう。良い気分転換になるはず。
とこんな感じ。意識しているかどうかは別にして、既に似たような行動を取られている方も多いのではないでしょうか。
個人的に最近気に入っているのは、10.の「場所を変える」。モバイルPC+VPNのおかげで、場所を問わずに仕事することが本当に簡単になりました。このチャンスを逃すのはもったいないので、特に出先にいる場合でなくても、オフィス近くのカフェや公園に出かけたりしてます。仕事に関係のないノイズは、意外と気にならないばかりか、逆に集中力を高めてくれるような気がします。
一方、仰る通りと思ったのは1.と8.。今も親切な Google 様が、Gmail に届いたメールをポップアップでアラートしてくれているのですが、つい目が行ってしまいます。さらに RSS で拾っている情報もポップアップするように設定しているので、面白いニュースを見ると思わずクリックしてしまう・・・これじゃ気が散るわけです。ファンクションキーを1回押すだけで、アクティブウィンドウをフルスクリーンにして、それ以外の機能を休止するソフト(名付けて「引きこもり缶詰モード」)なんてあったら便利かもしれません(っていうか既にそんなソフトがありそうですが)。
ちなみに僕は、
- とりあえずスパイダソリティアを10分だけプレイしようとする
- とりあえず仮眠を30分だけ取ろうとする
- とりあえず先にメシを食おうとする(あるいは風呂に入ろうとする)
の悪循環にハマることが多いです。まずは「考える前に走れ」、ということか。
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