Writer's block (作家がスランプに陥って文章が書けなくなること)と呼べばカッコイイのですが、最近また自分の書く記事に嫌気がさしています。そんな時は文章術に関する記事の多い Bad Language に打開策があるはず・・・ということで、眺めていたらちょうどこんな記事がありました:
■ How to blog like a pro (Bad Language)
「プロのようにブログを書くには?」として、18のノウハウが紹介されています。以下、タイトルの訳+自分のコメントという形でまとめてみます:
- 頻繁に書くこと
これはその通りだと思います。創造性について研究した本『メディチ・インパクト』の中には、「偉大な芸術家が残した代表作と呼ばれる作品は、その芸術家がもっとも活発に活動した(多くの作品を作った)時期に生まれていることが多い」という指摘があるのですが、とにかく何かを残さなければ課題も成果も見えてこないわけで。
- メモ帳を持ち歩くこと
いわゆるネタ帳ですか。僕はネタ帳は持っていないのですが、気になった新聞・雑誌記事はスクラップしておくようにしています。
- 書く時間を決めること
そうすれば書くことが習慣になるよ、と。確かにその通りなんですが、なかなか「この時間」というのは守れないですよね。ここで書かれている通り、早朝に書くというのでもない限り・・・。
- バラエティ豊かにすること
長いときもあれば、短いときもある。すべてオリジナルのときもあれば、「ニュースに簡単なコメント」のときもある。箇条書きのときもあれば、インタビュー形式のことも・・・。確かに記事のスタイルや内容にバリエーションをつければ、書いている方も肩肘貼らずに、楽しみながらできそうですね。
- (ネット上で交わされる)議論に参加すること
これも仰る通りなんですが・・・僕は逆に、炎上が怖くて議論に参加することができません(その割に批判的な記事を書くことがあるけど)。
- 自分らしさを大切にすること
背伸びしても疲れるだけですし、個性があるブログの方が楽しいと。ただどうしても「自分を見せたい」より「良く思われたい」の方が先に立ってしまいますよね・・・。
- 自分が何者であるかを示すこと
これはケース・バイ・ケースでしょうか。個人的な傾向に過ぎないかもしれませんが、海外のブログで定期購読しているものは実名ブログが多い一方で、日本のブログでは匿名ブログでも面白い・ためになるものが多いような気がします。この辺は匿名・実名論に入り込んでいくので、ここで深入りするのは避けます。
- 最適なIT環境・ツールを用意すること
「プロっぽいブログ」のためには必要かもしれませんね。
- 他のブログにコメント・トラックバックを残し、テクノラティにも登録すること
確かに他人のブログにコメント・トラックバックを残すことは、上記の「議論に参加する」ことにもつながりますし、ブログの活性化にはつながるのでしょうね。ただ性格的に、外に出て行くのが好きな方と、あまり外には出ない方がいらっしゃるような気がします(僕は後者の方なので、いつも読んでいるブログでもコメント・トラックバックに踏み切るのは勇気が要ります)。
- 同じ興味を持つコミュニティを見つけること
これも、ブログを続けていると「なんとなく同じ興味を持っているブロガー同士で交流が生まれる」ということがありますよね。ニッチな分野を扱っているブログだとなかなか大変かもしれませんが、興味が近いブロガーを探すというのは長く続ける上で重要なのかもしれません。
- 短期的なアクセスに目を奪われず、定期的な読者の獲得に努めること
これは身に染みるお言葉です。原文では「弾道のように急激なアクセスを集めるエントリ」という表現がされているのですが、最近のソーシャルブックマークやまとめサイトの流行によって、まさにミサイルのように急上昇するアクセスというものが生まれやすくなりましたよね。僕も「はてブ」などのおかげで、急激なアクセスが集まると嬉しくなってしまうのですが、結局それは一時的なものに過ぎず・・・やはり地道な営業活動(?)が必要だなぁと、売り出し中の芸人のような心境になります。
- 検索エンジンからのアクセスに配慮すること
これは意図的にやるのはなかなか難しいのですが、アクセスを集めようとすれば、SEO的な部分を意識しておくことは欠かせないのでしょう。
- 写真や図を活用すること
個人的にも、写真や図が入っているエントリの方が好きです。僕の目標は"Creating Passionate Users"のようなチャートを入れることなのですが、ここまでするには絵心やセンスが必要ですよね・・・。少しでも改善できればと思って、『スケッチは3分』という本を買ってみました。数ヵ月後に改善されていれば、特訓の成果があったということで。
- 読み手からどう見えるかに配慮すること
お客様は神様です、ということで。
- 様々な手段で読めるようにすること
同じく、読み手のことを考えて。最近、特に海外のブログで「RSSフィードがどこにあるか分からない」というものをよく目にするような気がするのですが、少なくともRSSフィードのテキスト/アイコンを目立たせて欲しいですよね。
- 定期的にブログを整理整頓すること
みずほ情報総研の吉川さんが、最近オルタナティブ・ブログで「ブログの濁流に埋没するナレッジを再利用したい」というエントリを書かれていましたが(その1・その2・その3)それに通じる話だと思います。確かに長く書いていると、当初に考えている内容からブログがずれたりして、カテゴリの分類ルールが曖昧になることがありますよね。まさにこのブログがそんな状態なんですが、部屋の片付けと一緒で、定期的な整理整頓が欠かせませんよと。しかし実際に整理するとなると大変な作業になります。この辺をどうするかについては、もしかしたら来年以降活発に議論されるテーマになるかもしれませんね。
- アクセス状況を把握すること
「アクセスは気にしないほうが良い」という方もいらっしゃいますが(それはそれで正しい意見だと思います)、僕はアクセスを見るほうが励みになります。ただ先ほどのように、「爆発的なアクセスを集めるエントリ」という特例もありますので、単純に「アクセス増加=嬉しい」ではありませんが。それよりも、コンスタントに読まれている記事があったり、他のブログからのリンクが多かったりする方が最近は嬉しいです。
- 自分のブログを売り込む努力をすること
僕の場合は、オルタナティブ・ブログを書いているおかげで、そちらから来ていただける方も多いです。やはり自分の家(=ブログ)の中にいるだけじゃなくて、積極的に営業しないとダメですよ、と。
といった感じ。改めてブログを(ちゃんと)書くというのは、本当に大変なことのようで・・・。あまり深く考えずに、馬耳東風で書いていくという気持ちも半分は必要なのかもしれません。
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