最近、広告を入れることでデジタルカメラのプリント代無料+配送料無料を実現した Priea (プリア)というサービスが話題を呼びましたが、同じ「広告入り写真」ということでこんなアイデア:
■ Forbidden Siren II (Advertising/Design Goodness)
"Forbidden Siren"とは日本でも話題になった、PS2用ゲームソフト『サイレン』のこと。その続編『サイレン2』がヨーロッパで発売された際、Games Convention で行われたプロモーションについて。どんなものだったかというと、
- コンベンションの会場で、使い捨てカメラが配られる。
- カメラの表面は真っ白で、"PS2"というロゴだけが印刷されている。
- しかしフィルムには事前に加工がされていて、撮影・現像すると、心霊写真のようにお化け(の画像)が写っている写真が手に入る。
- 一番最後の写真には「恐怖は思ったよりも身近にある」というコピー+サイレン2のロゴが写っていて、このプロモーションのタネ明かしがなされる。
という内容。記事に掲載されている写真を見る限りでは、「ホーンテッドマンション」みたいなノリのお化けばかりでサイレンの不気味さが微塵も感じられないのですが、楽しい仕掛けであることには違いありません。
このプロモーション、フィルムカメラの「現像するまで何が撮れたか分からない」という点をうまく利用していますよね。表面も(ロゴ以外は)真っ白で、「何が隠されているんだろう?」という好奇心を煽るようになっています。また現像した写真を手にした人々は、思わず誰かに喋らずにはいられなかったのではないでしょうか。単に「写真に広告を挿入する」というアイデア以上の効果を得られたのではないかと思います。
以前も書きましたが、最近はあらゆるサービスで「+広告でゼロ円」というモデルが試されているように思います。しかし単に「+広告」で終わらせるのではなく、こんな遊び心のある、「思わず誰かに話さずにはいられない」効果を持つ仕組みを考える必要があるのではないでしょうか。
コメント