「同じ釜の飯を食った仲」ではないですが、毎日顔を会わせて仕事する方がなんとなくやりやすい・・・ということはあると思います。以前オルタナティブ・ブログで、アクセンチュアの中さんがこんなエントリをされていました:
■ もう一つのデスクデバイド (情報インフラ24時 眠らないシステム)
物理的に離れた場所にいると、なんとなく疎遠になってしまう・・・という現象ですが、それを科学的に検証(?)した論文があるようです:
■ Knowledge management fact - collaboration degrades when people are further apart (Anecdote)
Kiesler と Cummings という方が書かれた論文を引用しているのですが、それによると、
30m以上離れた場所で仕事をすると、日々の接触回数が急激に低下し、非公式なコミュニケーションの回数も減る。日常の中で物理的な距離があると、仕事上での自発的な協力というものが発生しづらくなる。
とのこと。まぁ、肌でよく分かっていることを改めて言ったに過ぎない、という気もするのですが。ただ「プロジェクトメンバーの作業場所をどうやって30m以内の場所で抑えるか」「30m以内で発生する非公式コミュニケーションをどうやってバーチャル上で再現するか」といった工夫につなげられる研究結果かもしれませんね。
以下、上記のエントリで掲げられている参考文献ですので、興味のある方はチェックしてみて下さい:
Allen, T. J. (1977). Managing the Flow of Technology. Cambridge, MIT Press.
Kiesler, S. and J. N. Cummings (2002). What Do We Know about Proximity and Distance in Work Groups? A Legacy of Research. Distributed Work. P. J. Hinds and S. Kiesler. Cambridge, Massachusetts, The MIT Press.
Kraut, R. E., S. R. Fussell, et al. (2002). Understanding effects of proximity on collaboration: Implications for technologies to support remote collaborative work. Distributed Work. P. J. Hinds and S. Kiesler. Cambridge, Massachusetts, The MIT Press.
Kraut, R. E. and L. A. Streeter (1995). "Coordination in software development." Communications of the ACM 38: 69-81.
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