以前「アメリカ合衆国大統領のスピーチ・タグクラウド」というものがありましたが(参考:タグクラウドの意外な使い方)、その Microsoft バージョンが登場しました(Bad Language 経由で知ったネタ):
■ Microsoft's evolution, in keywords (seattlepi.com)
Microsoft 関係者による記事・スピーチなどをタグクラウドにしたもの。1975年4月の Computer Notes Magazine の記事(MITS Computer Notes, "Altair Basic: Up and Running.")から、2006年11月のスティーブ・バルマーのスピーチ(Steve Ballmer, Windows Vista business launch.)までが追えるようになっていて、画面上のスライドバーを動かすことによって時間を前後させることができます。
タグクラウドにお馴染みの方々には説明不要ですが、文字の大きさがその単語の使われた回数(出現頻度)を示しています。これを見ると、例えば"internet"という単語は1995年以降頻繁に使われている(文字が大きく表示されている)のに、2000年以降から最近にかけてはめっきり出現回数が減っている・・・ということが感覚的につかめます。また1980年代後半は"ibm"について触れられることが多い/95年以降はほとんど登場しない、なんてことも分かって面白いですね。
この「スピーチをタグクラウド化して時間による変化を追う」という見せ方、他の政治家や企業にも応用が可能ですよね。例えば Steve Jobs の過去のスピーチをタグクラウド化、なんて比較的簡単にできて、興味深い内容になるかもしれません。逆に日本の政治家(既に日本の首相版ができていますが)や企業ではあまり面白くならなさそう・・・まぁそれは文化の違い、と言ってしまえばそれまでですが。
< 追記 >
ちなみに"google"という単語がタグクラウドに登場するのは、僕が確認した限りでは2004年7月の"Steve Ballmer, Financial Analyst Meeting."が最初のようです。IBM や Apple、Intel などの名前は早くから頻繁に登場していたことを思えば、いかに Microsoft の目が Google に向いていなかったか、あるいは向いていたけど言及を避けた(逆に他のハードメーカーは脅威ではないから話題に上げていた?)ことがうかがえるでしょうか。
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