オフトピで失礼します。いや、あの、いかがわしい話ではありません。ちゃんと New York Times で紹介されていた、テキサス大学の研究について:
■ The Whys of Mating: 237 Reasons and Counting (New York Times)
ね、ちゃんとした研究の話だったでしょ?という言い訳はこのくらいにして、テキサス大学の心理学者(Cindy M. Meston and David M. Buss)が2,000人にアンケートを行い、「セックスした理由」を237に分類したというニュース。この研究結果、「性衝動に関する最も充実した分類法」なのだとか。"Archives of Sexual Behavior"という学会誌の2007年8月号で発表されているそうです(リンクはこちら。ちなみに全文を見るには$32必要)。
具体的にどのような研究だったのか、というと:
- テキサス大学の学生約400名に対し、「セックスした理由」を挙げるように依頼
- できたリストを他の学生約1,500名に提示して、各々の理由の重要度を採点するように依頼
とのこと。ちなみに男女両方から最も支持された理由は「相手に惹かれたから」だそうです。ちょっと安心。しかしリストにある237の理由全てに対して、「最も重要」と評価した人が数人はいたそうです。
また男女両方から支持された理由トップ10に入っていたのは、「相手に愛を示したかったから」「性的に興奮したから」「楽しいから」など、いたって普通の理由だったとのこと。それは良いとして、リストに掲げられた他の理由を見ていると、頭がクラクラしてきますよ……勇気のある方は、以下のワードドキュメントをご覧下さい:
■ Why Have Sex? (Word Document)
いくつか変わった(?)というか、興味を引かれたところをピックアップしてみると:
- 他のみんながしていたから(35番)
- 有名になりたかったかから(56番)
- しばらくしてなかったから(59番)
- 相手を失望させたくなかったから(80番)
- 習慣だったから(87番)
- 我慢できなかったから(89番)
- スピリチュアルな体験がしたかったから(93番)
- すればよく眠れると思ったから(108番)
- 「イヤだ」と言うと自分の評判に傷がつくから(112番)
- いつものパートナーに怒りを感じていたので、仕返しとして(119番)
- 相手を支配したかったから(124番)
- 酔っ払っていたから(130番)
- 仕事が欲しかったから(154番)
- カロリーを消費したかったから(176番)
- 「寂しかった」と言いたかったから(183番)
- 「ごめんね」と言いたかったから(185番)
- 「ありがとう」と言いたかったから(187番)
- 「さようなら」と言いたかったから(189番)
- 優れたダンサーだったから(201番)
- 相手に力を感じて欲しかったから(237番)
こんな感じ。ちなみに「何か物が欲しかった」といっうような、セックスを武器に使うという傾向は、男性の方が強かったそうです。また「好奇心で」と答えたのも、男性の方が多かったとのこと。いやはや。
けっこう被っている理由とか、一緒にできそうな理由があるので、もっと大まかに分類すれば50ぐらいに縮められるような。どなたか全文訳す時間と勇気のある方、チャレンジしてみて下さい。
< 追記 >
失礼しました。New York Times の記事の末尾に、Buss 教授が作成した「4つの大カテゴリー」が紹介されていましたね。こちらがその4つのカテゴリ:
- 肉体的 : 「美しい目をしていたから」「いいカラダをしていたから」「キスが上手かったから」などなど。
- 目標達成 : 「相手の浮気に対抗するため」「お金を稼ぐため」「有名になるため」などなど。
- 感情的 : 「深いコミュニケーションをしたかったから」「相手の精神を高揚させるため」「相手が知的だったから」などなど。
- 不安感 : 「私の役割だと思ったから」「自尊心を満たしたかったから」「相手が私と一緒の時間を過ごしてくれる、唯一の手段だったから」などなど。
コメント