理由はともかくとして、先日なぜかフランス語の翻訳をすることに。あいにく手元に辞書がなく、オンラインの仏和辞典でも目ぼしいのが見つからなかったので、海外のこんなサイトを利用してみました:
フランス語、スペイン語、イタリア語の単語を英単語に翻訳、もしくはその逆をしてくれるサイト。スペイン語の単語は12万語、フランス語とイタリア語はそれぞれ20万語のデータが用意されているそうです。まぁ辞書サイトなら普通なのですが、面白いのはフォーラムが用意されていて、辞書をひいても分からなかった疑問を質問できるようになっている点。さらにフォーラムで質問された内容は辞書機能とリンクしていて、検索結果に続けて表示されます。例えばこんな感じ:
"n'est que"という表現が分からなかったので、このフレーズで検索してみたのが上のスクリーンショット。上部にあるのが辞書のデータなのですが、この中には"n'est que"という表現では該当がありません。そこで下部にある「フォーラムの検索結果」を見てみると……ありました、いくつかこのフレーズに関する疑問がディスカッションされているようです。後はリンクをクリックして、QAの内容を確認すればよいわけです。
この仕組みの良い点は、誰かが疑問に思ってそれが解決された過程が、そのまま新しい知識になるところですよね。「これってどう訳すんだろう?」と思うのはだいたい同じようなところですから、他人のケースを参照するだけでも大きな手助けになるわけです。(悪い意味ではなく)それほど高度なアイデアではないし、WEB2.0の発想にも近いですから、日本のオンライン辞書でも似たような仕組みを実現しているところがあってもおかしくないと思うのですが。
考えてみれば、辞書や事典、参考書といったものは疑問を解決するための最初の入り口なわけです。そこで解決できなかったらQAサイトへ誘導する、また過去のQAと辞書/事典データを融合させるというのは、もっと様々なサイトで実現されてよいのかもしれません。
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