昨日のエントリ「Twitter、何人 Follow してる?」にいろいろと反応をいただいたので、返信的に。
僕が確認できた範囲で多かったのは、やはり「それって少なすぎない?」という反応です。正直に言うと、この結果については僕自身も「少ないなあ」と感じました。僕が follow している方々を見ると、Following 数3桁は当たり前、4桁の方もちらほらというような状況。「平均取ったら100~200ぐらいかなぁ」というのが当初の想定でした。
しかしフタをあけてみると、100名以上を follow しているのがごく少数という結果になりました。ならばデータの取り方が間違っていたか、僕の捉え方が間違っていたのだということになりますが、どちらが正解なのでしょうか。
【データが間違いじゃないの?】
まずデータの取り方についてですが、以下のような問題点があると思います:
- サンプルが十分な量に達していない
- データをランダムに拾えていない
- 抽出条件が間違っている
1. の問題ですが、「思いついたらサクッとプログラムを書く」というようなスキルを持ち合わせていないので、これについてはご容赦を。ただ何らかの手段で、もっと大量にデータを取って分析できればと考えています。
2. も検索結果から引っ張ってきているだけですので、その可能性はあります。ユーザー検索の結果表示画面、これが何順にソートされているのか分からなかったのですが、仮に「登録された順」だとすると「初期に登録した人々は、Following 数を増やさない」などのような傾向を確認したに過ぎないのかもしれません。
3. は前回のエントリでも述べた通り、一番やっかいな点です。そもそも「Japan というキーワードで検索する」という発想は、日本人を抽出するための苦肉の策だったのですが、「Location に Japan と入れるような人の傾向を分析したに過ぎない」という可能性も当然あると思います。また更新を非公開にしているユーザー(今回除外したユーザー)の傾向はどうなのか、「最後に更新してから1ヶ月近く経っているようなユーザーが『アクティブ』なのか」という点も考えなければなりません。もっと深追いすれば、「今日何を食べたかだけをひたすら書き込んでいるユーザー」などを入れるべきか?といった問題も出てくるでしょう。
【認識が間違ってたんじゃないの?】
ということで、元データがどこまで信頼できるのかという問題はあるのですが、それでも僕は「日本人 Twitter ユーザーの多くは、100人や200人という単位で follow はしていないのではないか」と感じます。確かに前述の通り、僕が見える範囲ですら、何百人も follow している方々が数多くいらっしゃいます。しかしそれが全体の何パーセントなのかは別にして、彼らは活発に Twitter を活用しているから実態以上に大きく見えるだけであって、水面下にはもっと「こぢんまり」(表現が適切ではないかもしれませんが)と利用しているユーザーも大勢存在するのではないでしょうか。
どちらの利用法が正しい、と言うつもりはありません。そうではなく、仮に following 数の少ないユーザーが大勢いるのに、following 数の多いユーザーの方が普通に見えてしまっているとしたら、「Twitter 界」というものの全体像を見誤ってしまう可能性があるのではないでしょうか。もちろん、「Following/Followers 数が3桁に達するような人々が多数派を占める Twitter コミュニティだけを見ていればいい」という考え方もあります。しかし、そうではない人々が Twitter をどう使っているのかにも注意を向けてみることで、Twitter というサービスをもっと魅力的なものにしていくアイデアが生まれるのでは、と思います。
また大げさなこと……と言われてしまいそうですが、今回の結果で Twitter の違う側面に目が向けられるようになったり、「どんな人々がどんな使い方をしてるんだろう?」というような統計分析が始まることを期待します。とその前に、自分も他力本願だけにならないように頑張らないと。
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