オルタナブログでも書いたのですが、日本PTA全国協議会から「子どもとメディアに関する意識調査 調査結果報告書 平成20年3月」という報告書が発表されています。携帯電話をめぐる親と子のギャップが分かるなど、なかなか興味深い結果が満載なのですが、こんな質問があります:
「あなたは、少年マンガや少年コミック、少女マンガや少女コミックのなかで、好きな雑誌はありますか。その雑誌名を1つだけ書いて下さい。」
で、雑誌名を回答した人(好きな雑誌がある人)は続けてこんな質問をされます:
「その雑誌に、あてはまるものがあれば○をつけてください。(○はいくつでも)」
その結果がこちら:
ということで、n=72 という点には注意が必要ですが、『なかよし』(公式サイトはこちら/Wikipedia の解説はこちら)で「いじめたりおどしたりするシーンが多く描かれている」という項目が23.6%と特出しています。また「援助交際や出会い系サイトの話がよく出てくる」も8.3%で、登場する7誌のうちでトップ。うーん、とりあえず娘が年頃になったら『なかよし』は禁止しとこうかな……。
というのは冗談として(そういったシーンが描かれる文脈を見てみないと評価できないですし)、「携帯電話からのWEBアクセスはフィルタリングせよ!」という話が出てくるなら、こういったマンガも規制せよとかいう運動にならないのでしょうか(もちろん何でも規制すべし、と言いたいわけではありません)。ちなみに同じ報告書には「子供に読ませたくない雑誌」という設問もあるのですが、ここには『なかよし』は登場しません。「子供向け、特に女の子向けのマンガなら、それほど過激なものは登場しないだろう」「ケータイでネット?なんだか危ないんでしょ、そういうのって」という無理解・偏見がこういったねじれた反応につながっていくのかなぁと、小さな娘を持つ親として心に留めておこうと感じた次第です。
「なかよし」のポイントは「地獄少女」が上げているものと思われます。
いじめた人や女の子を騙して援交させたような人が地獄送りにされるのですが、被害者も相手を地獄送りにしたことで将来死んだら地獄行きです。
何となくいじめや援交の抑止効果はあるかもしれませんね。
投稿情報: Z | 2008/05/19 06:34
z さん、コメントありがとうございます。
おぉ、そんな作品があるのですね。やはり文脈を見てみないといけない、と感じます。
仰る通り、そういった「抑制効果」を狙う作品であれば、内容を読まずに批判してはいけないですね。
投稿情報: アキヒト | 2008/05/24 05:41