図解されると分かりやすい、というのは多くの方々が経験されていることだと思いますが、それなら「(何かを理解しようとしている時に)絵を描くと理解が進む」ということも言えるのではないか――という仮説のもとに、米国でこんな教育プロジェクトが進められているそうです:
■ Picture This: Explaining Science Through Drawings (ScienceDaily)
ハーバード大学、MIT、デューク大学、ロクスバリー・コミュニティ・カレッジ、そしてニューヨーク市にある「School of Visual Arts」という5つの教育機関が共同で実施しているプロジェクトについて。物理学・化学・生物学を学ぶ大学生を対象に、いくつかの基礎的な科学上のコンセプト(ブラウン運動など)を図解しながら他人に説明してもらう、という行為を行ってもらったそうです。これにより、説明役の生徒があいまいに理解していた知識を明確にできただけでなく、間違って理解している部分を教育者が発見しやすくなるという効果があったとのこと。
確かに何かを理解する場合には、覚えたことを他人に説明してみると良いとよく言われます。その意味では、単に説明するというだけでも理解度が増す効果があるのでしょう。さらに図解することで、自分自身の頭の中を整理し、どこに矛盾や誤りが生じているかを明らかにすることができるのかもしれません。(さらに描いた絵をネットで公開して、自分の理解のどこに間違いがあるかを突っ込んでもらう、などという事ができるかも?)
ちなみに生徒たちは、エンピツで絵を描かされたとのこと。詳しくは書かれていませんが、あれこれ描いたり消したり悩みながら絵を考える、それも脳の良い運動になるのかもしれません。そういえば最近、どうしても作業をPCだけで済ませてしまう傾向があり、ノートとエンピツ/ペンを握って何かを考えるという機会が減ってしまいました。せっかくだからどこかで良いノートを買ってきて、「図解学習」を実践してみようかな(<-形から入る人)。
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