既に大きな話題を集めているので、ご存知のことと思いますが。10月末までの期間限定で、「2001年1月時点の Google」"2001 Google search"が公開されています:
■ 2001年にググったら? 創立10周年の米グーグルが特設サイトを開設 (PC online)
米グーグルは2008年9月30日(米国時間)、創立10周年を記念して「2001 Google search」と呼ばれるWebサイトを、10月末までの期間限定で開設したことを明らかにした。約7年前の2001年1月時点のインデックス情報に基づいた検索が可能だ。
検索ページは2001年時点のデザインになっている。検索結果一覧にはインターネットアーカイブへのリンクが用意されており、そこに当時のページが保存されていれば、当時の状態のまま表示することも可能。2001年にタイムスリップしたかのごとく Webサーフィンを楽しめる。「YouTube」と入力しても検索結果は1件も見つからないし、「iPhone」「iPod」などの単語では現在とは違った対象がヒットする。
というわけで、例えば「六本木」で検索してみると……
【2001年】
【2008年】
こんな感じ。もちろん2001年からウェブサイトの数が爆発的に増えているので、表示される結果に違いがあって当然なのですが、 以下のような点が面白いなーと感じました:
- 2008年には検索連動広告が表示されるようになっている
- 2008年には関連キーワードが表示されるようになっている
- 2008年には地図(Google Maps)が出てくる
- 2008年には Wikipedia が出てくる
- 2008年にはニュース検索結果が出てくる
- 2008年には YouTube 検索結果が出てくる
- 2008年には駅・商業施設、エリアガイド等の公的なサイトがヒットする
このうちいくつかは Google 自身の進化なのですが、こうして見ると、改めてインターネット(の中身)というものが進化しているのだなぁということを実感させられます。「六本木でイベントがある>"六本木"でネットを検索>地図で駅や会場等の場所を確認>周辺で時間をつぶせるお店をチェック」などという、いまでは何の疑問も持たずに行っている行動も、7年前は不可能だった(あるいはものすごく時間がかかって、紙媒体等をチェックする方が速かった)わけですよね。たとえ Google 一社が進化しても、中身が伴わなければ価値は半分以下になってしまうわけですから、ウェブの進化という側面にもこの"2001 Google Search"は光を当ててくれていると思います。
しかしたった7年でこの発展。何も知らない人に2001年の検索結果を見せて、「7年後にこのページはどうなっているでしょうか?」と考えさせても、誰も正解する人はいないでしょうね。果たして今から7年後、2015年には Google の検索結果はどうなっているのか――少なくともこれまでの7年間と同様、有意義なサービス/コンテンツとそこへの道筋(検索サービス)が絡み合いながら発展していくだろうとは思うのですが。いや、どうせ想像以上の進化を遂げるだろうから、考えるだけ無駄かなという気分にさせられる"2001 Google Search"でした。
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