今日は Software Japan 2009 で講演&パネルディスカッションをしてきました。持ち込んだPCをプロジェクターにつないだらフリーズしたり(ご迷惑をお掛けしました)、パネルディスカッションなのにパネラー席が設置されていなかったり、はてなと DeNA の招待講演では会場に戸惑いの色が広がっていたり……とアレコレ書きたいこと満載なのですが、取り急ぎ1つだけ。
DeNA川崎さんのプレゼン(モバゲータウン開発の裏話)の中で、以下のような話が出て来ました:
大きなコミュニティができて、それに皆が流れてしまうことのないようにしたかった。そこであえて使いにくい部分を残して、小さいコミュニティが回るようにし、参加しているユーザーが「皆が自分を見てくれている」という感覚を味わえるようにした。
例によって録音していたわけではなく、僕はこう感じ取ったという内容のまとめですのでご容赦を。そう言われてみれば、少人数でのコミュニケーションの方が、当然ながら一人ひとりが自らの存在感をより強く感じるようになるはず。逆に何万人もメンバーがいるコミュニティの中では、あえて発言しようという気にならなかったり、あるいは発言するのに勇気が要るという状況になることがあるでしょう。そう考えれば川崎さんの発想は当たり前の話なのですが、「コミュニティ参加者は多い方が良い」「参加が簡単に行えるようにUIを工夫しなければならない」という感覚を無意識に抱いていたことに気付き、目から鱗が落ちた思いでした。(Mixi 等で「似たようなコミュニティは複数立てないで!」などと呼びかけられているためでしょうか?)
もちろん中には、コミュニティ参加人数が多ければ多いほど良いという場合もあるでしょう。その意味であくまでもケースバイケースの話なのですが、いずれにせよ「この場合はどれくらいが適切なコミュニティのサイズか?」ということをよく意識しておく必要があるのでしょうね。なんとなくダンバー数なんて概念を彷彿とさせる話で、興味を刺激された次第です。
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