以前凸版印刷さんが「リアルいいね!」というシステム(現実世界にある物品にFacebookの「いいね!」をできるようにするというもの)を開発していましたが、それが現実のアクションを「いいね!」に変えるものだとすれば、こちらは「いいね!」を現実のアクションに変えるものと言えるでしょうか。MITメディアラボとデザイナーのMelissa Chowさんによるアイデアです:
like a hug HR 1 2 from Melissa Chow on Vimeo.
メディアラボでデジタル情報のリアル化……といえば石井裕教授のタンジブル・メディアが思い浮かびますが、当然ながらこれも石井教授のタンジブル・メディア・グループが手がけたものとのこと。
内容は上の紹介映像をご覧いただければ一目瞭然ですね。誰かがFacebook上での自分の投稿に「いいね!(Like)」してくれると、それに反応して膨らんでくれるベストです。それが誰かに抱きしめられる(Hug)感覚になるということで、"Like-A-Hug"と。さらに膨らんだ服を元に戻すには「抱きしめ返すポーズ」をする必要があり、その反応は「いいね!」した相手に送られ、相手のベストも膨らむことになります。一瞬"LovePalz"を想像してしまったことは大きな声では言えません。
この仕組みは「いいね!」されたことを感知しやすくするというよりも、「いいね!」に伴う感覚や感情(暖かさや愛情など)を伝えるものとのこと。いいね!が必ずしも抱擁を意味するものではない、とは思いますが(最近は義理いいね!やどうでもいいね!も増えているようですし)、デジタルに込められた感情をリアルに再現するというアイデアは面白いですね。ネガティブコメントや催促のメールなど、リアル化して欲しくない感情も多々ありますが……。
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