3Dプリンタは世界に一つしかないものを、手軽に作り出すことができる――現実にはまだまだ難しい部分もあるわけですが、これは確かに3Dプリンタのメリットのひとつと言えるでしょう。そしてこのメリットを活かし、チャリティイベントに役立てるという試みが行われています:
英国の慈善団体Barnardo'sが行っている、路上生活者の支援プログラムへの寄付金を募るために、Bartle Bogle Hegarty (BBH)のロンドンオフィスが立ち上げたキャンペーンサイト。ここから募金を行うことができるのですが、そのお礼として、画面に大きく表示されているスノードーム(スノーグローブ)を受け取ることができます。
もちろんこのスノーグローブ、お店で手に入るような普通のものではありません。寄付を行うと、好きな住所をGoogle Maps上から指定することができるのですが、その住所にある建物がミニチュアになってスノードームの中に入るという仕組み。自宅の住所を指定すれば、自分の家に雪が降り積もる様を楽しむことができると。そしてこのミニチュアの作成に、3Dプリンタが活用されているというわけですね。
短いですが、紹介ビデオも公開されています:
個人向けの簡易的な3Dプリンタではなく、商用の高性能プリンタが使用されているようです。画像で見る限り、かなり高精度で再現されているように見えますね。当然ながら英国内の住所しか指定できないのですが、ちょっと欲しいかも。
このようにコストを抑えつつ、特別感のある小物を数多くの人々に提供するという用途には3Dプリンタはうってつけでしょう。チャリティ×3Dプリンタという関係、意外にヒットするかもしれません。
3Dプリンタの社会的影響を考える―英国の政策レポートをもとに 小林 啓倫 2012-11-15 売り上げランキング : 352 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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